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秋においしい「戻りガツオ」とは 初ガツオと何が違う? 栄養士に聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

戻りガツオのおいしい食べ方と見分け方

 脂が乗った戻りガツオは、シンプルに、そのまま刺身として食べるのがおすすめです。口の中でとろけるような食感を楽しむことができます。

 食べ切れなかったら、フライパンで両面を焼いてステーキ風にすると、また違った味わいに。煮付けにしても良いでしょう。時間がないときは、電子レンジで加熱して好みのドレッシングをかけると、あっという間に一品が完成です。

 店頭で切り身を選ぶ際は、身が赤く澄んでいて、容器に汁(ドリップ)が溜まっていないものを選びましょう。また、身に高さがあるものは、体が大きく成熟しているカツオで、脂の乗りが良い傾向にあります。

 カツオの血合いの部分はビタミンやミネラル、とくにビタミンB12や鉄が豊富です。肉のレバーに匹敵するほど栄養価が高いので、苦手でなければ、貧血の人は摂取しておきたい部位です。

 秋の食卓に、季節の味わいを取り入れてみてください。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾