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寝正月と歯周病の関係 “ダラダラ食べ”や不規則な生活が口内環境に与える影響とは 歯科医師が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

お正月の“ダラダラ食べ”は、口内環境に影響を及ぼす可能性も(写真はイメージ)【写真:写真AC】
お正月の“ダラダラ食べ”は、口内環境に影響を及ぼす可能性も(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 お正月は不規則な生活になりがち。一日中、ダラダラとおせちやお菓子をつまみ、気づけば夜更かしという人もいるでしょう。しかし、そのような状況が続くと、口内環境に大きな影響を及ぼす可能性があります。とくに「歯周病」には気をつけたいところです。糖尿病や心疾患など、多くの全身疾患と深く関連しているといわれています。歯周病や、お正月に心がけておきたい歯磨きのポイントについて、きみえ歯科の中村喜美恵院長に伺いました。

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歯周病は全身疾患とも関連 成人の8割が罹患

 歯周病とは、歯を支える骨や歯茎が細菌によって破壊される病気です。日本人の成人の約8割がなんらかの形で罹患しているとされており、30代以降では、歯を失う最大の原因となっています。

 また、近年の研究で、歯周病は単なる口の中の病気ではないことが明らかになってきました。歯周病菌が血流に乗って全身をめぐることで、さまざまな疾患のリスクを高めることがあるのです。

 とくに関連が指摘されているのが、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、誤嚥性肺炎などです。歯周病と糖尿病は相互に悪影響を及ぼし合う関係にあり、歯周病の治療が糖尿病の改善につながることも報告されています。つまり、口内環境を整えることは、おくちの健康だけでなく、全身の健康を守ることにもつながるのです。

“ダラダラ食べ”で口の中が酸性化 細菌繁殖の温床に

 お正月によくある光景として、おせちやお菓子を食べながらテレビ番組を観て、また少し経ったら何かつまんで……という“ダラダラ食べ”があります。この状態が続くと、口の中が中性に戻る時間がなく、酸性に傾き続けてしまいます。そうなることで、歯が溶けやすく、虫歯になりやすい環境になるのです。

 通常、食事をすると口の中は一時的に酸性へ傾きますが、唾液の働きによって、時間をかけて中性に戻ります。しかし、食べ続けている状態では、口の中がずっと酸性のまま。これでは、虫歯菌も歯周病菌も活発に活動できる環境になってしまいます。

 さらに、食べカスが口の中に残り続けることで細菌が繁殖し、歯肉も炎症を起こしやすくなります。すでに歯周病に罹患している人は、歯周病の悪化の原因となってしまうのです。