仕事・人生
時間厳守や“報・連・相”が保育の質を変える 日本式マネジメントをインドネシアに 日本企業の女性の挑戦
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「子どもたちが楽しんでいる姿を見たい」が原動力
ユリコさんのもと、2022年4月に、園児7名から再スタートした「スターチャイルド」インドネシア園。日本式のきめ細かな保育が評価され、現在は定員60名が充足するまでに成長しています。
さらに2024年7月には、マレーシア・クアラルンプールでも新たな園を開所。インドネシアに続き、マレーシアでも“日本式保育”への関心は高く、両国でのニーズに応えるべく、ユリコさんは日々奔走しています。
「今後はジャカルタとクアラルンプールで保育園をドミナント展開し、東南アジアを中心に、さらに事業を広げていきたいと考えています。まずは、現在展開している園を軌道に乗せること。そして、東南アジアでは女性の社会進出が進む一方で、家庭と仕事を両立するための保育の仕組みはまだ十分に整っていません。保育を社会インフラのひとつととらえ、直営園の運営にとどまらず、企業主導型保育園への挑戦や、多様な家庭を支える仕組みの体系化に取り組んでいきたいと考えています。こうした海外での経験を日本へ還元し、ヒューマングループ全体の価値向上と、次世代の保育モデルの構築に貢献していきたいと思っています」
異文化の中で“日本式保育”を根付かせることは、決して簡単ではありません。しかし、「どんなときも、子どもたちが楽しんでいる姿を見たい」という思いを原動力に、ユリコさんは東南アジアで、日本の保育を広げる挑戦を続けています。
日本で育ち、海外で“日本式保育”を広める立場となったユリコさん。その挑戦は、国境を越えて“子どもの成長を支える保育”の未来を切り開いていきます。
(Hint-Pot編集部)