からだ・美容
医師が教える二日酔い回避術 お酒1杯ごとにセットしたほうが良い飲み物とは
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:谷口 英喜
覚えておくべき、二日酔い対策栄養素
二日酔い対策として覚えておきたい、代表的な栄養素を整理して紹介します。
・タウリン
肝臓の解毒を助け、アセトアルデヒドの分解を促進。水分バランスを整え、頭痛や倦怠感の軽減にも役立ちます。前述のように魚介類に豊富。
・ビタミンB群
アルコール代謝に必要なエネルギー産生をサポート。不足すると疲労感が強まりやすくなります。下記のような食品に含まれます。
ビタミンB1:豚肉、ウナギ、玄米
ビタミンB2:卵、乳製品、レバー
ビタミンB6:マグロ、カツオ、鶏肉、バナナ
ビタミンB12:しじみ、あさり、サンマ、レバー
・電解質(ナトリウム・カリウムなど)
脱水によって失われやすく、補給することで体調回復がスムーズに。下記の食品に含まれます。
ナトリウム:味噌、梅干し、漬物、スープ類
カリウム:バナナ、アボカド、ホウレン草、ジャガイモ
マグネシウム:海藻類(ワカメ・昆布)、ナッツ類、大豆製品
飲みすぎないことが何より大切ですが、正しい知識があれば、お酒の席をより安心して楽しめます。翌日に後悔しないためにも、気をつけたいですね。
(Hint-Pot編集部)

谷口 英喜(たにぐち・ひでき)
済生会横浜市東部病院 患者支援センター長・医師。麻酔・集中治療、経口補水療法、体液管理、臨床栄養、周術期体液・栄養管理のエキスパート。日本麻酔学会指導医、日本集中治療医学会専門医、日本救急医学会専門医。1991年、福島県立医科大学医学部卒業。学位論文は「経口補水療法を応用した術前体液管理に関する研究」。2025年6月20日には新著「『現代バテ』即効回復マニュアル」を発売(評言社)。その他、「熱中症からいのちを守る」(評言社)「いのちを守る水分補給~熱中症・脱水症はこうして防ぐ」(評言社)など著書多数。2023年から、医療従事者の生涯教育サイト「谷口ゼミ」を開塾。
