仕事・人生
「ついスイッチが入っちゃう」 元トップ娘役が後進の育成に情熱 「芸事は真似から入りなさい」 厳しくも温かい指導
公開日: / 更新日:
インタビュアー:竹山 マユミ
再び動き出した情熱 何歳からでも夢は形にできる

宝塚を離れてからも、若葉さんの中から「舞台への誠実さ」が消えることはありませんでした。今、彼女が力を注いでいるのは、地域の人々とともに作り上げる「輝け!しながわジェンヌ」というプロジェクトです。
竹山:現在はプロデュース活動や指導者として、再び活動の幅を広げていらっしゃいますね。
若葉:「輝け!しながわジェンヌ」というプロジェクトで演出をさせていただき、一般の方たちを指導したり、個人的にワークショップを開いたりしています。一般の方が相手なのに、私、ついスイッチが入っちゃうの(笑)。「芸事は真似から入りなさい」「目標とする人になりたいと願うだけで変われるわよ」って。小学生の子が一生懸命に悪役を読んでくれる姿を見ると、本当にうれしいんです。
竹山:若葉さんがお稽古場に入った瞬間に、場の空気がビシッと変わるのが印象的でした。
若葉:舞台は総合芸術です。明かりがあって、音があって、スタッフがいて。みんなのパワーがひとつになる非日常の感動を、もっと多くの人に経験してもらいたい。宝塚の生徒は本当に頑張り屋が多いですが、その「努力すればなんでもできる」という精神を、OGたちがいろいろな分野で還元していくのが私の今の希望です。
竹山:最後に、若葉さんが考える「美しく年齢を重ねる秘訣」を教えてください。
若葉:人間も機械と同じで古びてさびてくるけれど、そのサビをどこまで保てるかは日々の工夫しだい。私は毎日歩くこと、早寝早起きを心がけています。特別なエステなんて全然(笑)。あとは、年相応に凛としていたいですね。自分の信じた道を、これからもまっすぐに。ステージという場所は、やっぱり私にとってやめられない、最高の場所なんです。
(協力:ジェンヌプロジェクト)
大阪府出身。1975年、宝塚歌劇団61期生として入団。1981年、花組トップ娘役に就任し、松あきら、順みつき、高汐巴の相手役を務める。代表作に『夜明けの序曲』(川上貞奴=芸術祭大賞受賞)、『琥珀色の雨に濡れて』(シャロン)、『愛あれば命は永遠に』(ジョセフィーヌ)などがある。1985年の退団後は舞台を中心にライブ等で活動するほか、演劇WS「シーンクラス」を開催するなど独自に活動。2026年「輝け!しながわジェンヌ」では演出も手がけた。
うりいろ劇団特別公演『かわごえジェンヌ』
【日時】3月21日(土)午後2時/午後6時、3月22日(日)正午/午後4時
【会場】川越市やまぶき会館(埼玉県川越市郭町1-18-1)
【出演】元宝塚歌劇団 涼麻とも、紫月音寧、澤佳津伎 ほか
【金額】3700円(全席自由)
【構成・演出】石川裕梨(元宝塚歌劇団)
【監修】若葉ひろみ
【協力】ジェンヌプロジェクト
【ご予約】080-7485-9721/uriirogekidan@gmail.com
(Hint-Pot編集部・瀬谷 宏)
(インタビュアー:竹山 マユミ)
竹山 マユミ(たけやま・まゆみ)
明治大学卒業。広島テレビ放送のアナウンサーを経てフリーアナ、DJとして各テレビ局やラジオ局で番組を担当。コーピングインスティテュート コーピング認定コーチ。宝塚歌劇団は生まれる前から観劇するほどの大ファン。