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「宝塚はトップ目指す気概が大事」 元花組スター高汐巴さんが下級生に伝えた思いとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部・瀬谷 宏

インタビュアー:竹山 マユミ

宝塚歌劇団の魅力を語った高汐巴さん【写真:荒川祐史】
宝塚歌劇団の魅力を語った高汐巴さん【写真:荒川祐史】

 1983年に宝塚歌劇団花組のトップスターに就任し、今年は初舞台から50周年という節目の年を迎えた高汐巴さん(※「高」ははしごだか)。宝塚の世界をOGたちの視点からクローズアップする「Hint-Pot」の新企画「Spirit of タカラヅカ」ではこれまで、高汐さんのインタビューを2回にわたってお届けしてきました。最終回では、高汐さんが下級生たちに伝えてきた「大事な言葉」をクローズアップします。宝塚に対する変わらぬ愛情と、尽きることのないこれからの夢。まだまだ最前線を走り続ける意気込みなどについて、フリーアナウンサーの竹山マユミさんが伺いました。

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下級生たちに伝えてきたのは“トップを目指すことの重要性”

竹山マユミさん(以下竹山):トップスター就任後は情熱的に舞台を作り上げ、高汐さんの時代の花組は今でもファンの間で語り継がれています。その中でいろいろなご経験ができたようですね。

高汐巴さん(以下高汐):素敵な仲間に囲まれ、素晴らしい経験がたくさんできましたね。何が良いかといえば、やはり「任される」ということ。80人のチームを背負って30日間の舞台(※宝塚大劇場と東京宝塚劇場での本公演は現在それぞれ約1か月間)をやるというのは本当に大変なことなんです。だから私は、下級生たちに「やるからにはまずトップを目指そうという気概が大事!」と言ってきました。

 トップスターになると、フィナーレで組のみんなに迎えられ、大階段を1人で降りてくる。一人ひとりと心が通っていれば劇場の空気が一変します。ごまかしは効かないし、お客様はそれを見抜きますね。こういう経験をすると、その後の人生が違ってくる。すごく自信がつくし、退団後にいろいろなことがあっても乗り切れるというか、そういった不思議な力が身につくんです。結果はどうあれ、やはり(トップを)目指す心意気が大事だと思います。その過程でたくさんのことを学び、その後の人生を大きく変えると思います。

竹山:そういう意味でも、宝塚音楽学校に合格して初舞台を踏める人には誰にでもチャンスがあるということですね。

高汐:新人は初舞台公演で50人のラインダンス(ロケット)を披露するのですが、もうそこからが競争。そしてファンの方はその時点で「この子を応援しよう」とか「あの子はいいね」とか言いながら見つけていきます。そうやってファンがつき、いろいろな戦いが始まっていくわけです。