恋愛・夫婦

アイドルに“ガチ恋”していた女性が“ホストクラブ依存”に 月130万円を貢いで求めるものとは 「彼にとって一番の姫になりたい」

著者:Ryo

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「恋心。あとは女の意地」

「こんなに頑張れるのは……ん~、そりゃあ好きだからですかね。一緒にいたら楽しいから通うし、通っているうちに仲良くもなる。そしたら会いたくなる。でも会うためにはお金がいる、だから頑張る。理由は単純だと思います」

多い時には一晩で200万円も彼のために使うという彼女たちの根底には“恋心”があった。もちろん人によるのは百も承知だが、会いたくなる動機は普通の恋愛と何ら変わりないではないか。しかし、ホストというのは不特定多数の女性と交流を持つ職業。そのことに関して、嫉妬心はないのだろうか。

「ん~自分よりブスだったら、被り(同じ空間で接客すること)をしてるのを見ても、特になんとも思わないし、むしろ自分のほうが特別扱いされてたら優越感みたいな(笑)。でも他の客からマウントとられたら腹立ちますけどね」

やはりそこは女子。お決まりのマウント合戦はホストの姫世界でも“あるある”らしい。

「マウントとるためというのは、お金を使う理由のもちろん1つです。他の客よりいいシャンパンをいれて、成績に貢献して、彼にとって一番の姫になりたい、みたいな」

しかし、いくらお金を払っても、“担当”を独り占めできないこともあるという。

「一番ムカつくのは……『初回』に行かれること」

ホストクラブへ行ったことのある人なら知っていると思うが、『初回』というのは例えば60分3000円ほどのリーズナブルな価格で、セット時間内での退店であれば、それ以上のお金がかかることはない。そこでその後、大金を落としてくれるリピーターを捕まえるため、入れ代わり立ち代わりホストがやってきて、名刺を渡していくのだ。

「初回のお客さんがいたら、その席につくターンが絶対にまわってくるんです。そのターンが超イヤ。だって初回の人たちはお金払ってないのに、私の“担当”のホストと飲めるんですよ? もう、お金使うからここにいて! 初回行かないで! ってなっちゃう」

両手をグーにして、膝を叩きながらだだをこねて話すKさん。何だろう? そんなKさんがとてもかわいく感じた。“マウンティング”とか“嫉妬”とか、そんなもの以前に、彼女の心の底にはお母さんを独り占めしたい子どものような、自分を認めてもらいたいというピュアな承認欲求があるように見えたのだ。彼女は担当ホストから必要とされることで、自分の“生”を感じている。そう考えると彼女にとって彼は“生きる理由”に他ならない。

アイドルに夢をはせ、いつかその腕の中で眠りたいと願ったお姫様は、違う形でその夢を叶えた。

「お金貯めてる時はなかなか会いに行けない。でもその会えない時間が長ければ長いほど、会えた時の嬉しさがハンパないんです~!」と、嬉しそうに話すKさん。

今日もたくさんの姫たちが、大好きなホストに幸せになってもらうため、そして幸せにしてもらうために自分の人生を、仕事を頑張っている。“カオス”と称される歌舞伎町のアスファルトに咲く花は、切なくも強い一輪花だった。