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ダウン症の息子が保育園に入園…保護者に手紙を配布したワケ 母の覚悟に涙 「もし書こうか迷っている人の助けになれば」
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入園前に決断 「知ってもらうことで安心につながれば」
そんな息子さんが入園したのは、案内パンフレットの中で唯一「障害児も健常児もともに」と明記されていた認可保育園。ただ、園にとってダウン症児の受け入れは初めてでした。
同年齢の子と比べると幼く、サポートが必要なこともある我が子。ほかの園児や保護者が不安に思うこともあるだろう──そう思い、「知ってもらうことで少しでも安心してほしい」と考え、園に手紙の配布を相談しました。

すると、園は保護者会での配布を提案してくれたそう。先生たちの協力もあり、手紙は会に出席できなかった保護者にも配られました。
「書くときに気をつけたのは、この手紙ですべて許されると思わないようにしようということです。あくまで、息子のことを少し知っていただく手がかりになれば……という思いと、周りの方の不安や心配を少しでも和らげられればいいなという思いでした」
手紙を配って知った“周囲の温かさ”
こうして4年前の春、息子さんは2歳児のクラスに入園しました。食べることがうまくできず、給食もほかの子とは異なる形態でしたが、担任は理解しようと、息子さんが数か月に一度、歯科大学で受けている摂食指導に付き添ってくれたといいます。
「サポート法を具体的に共有できたので、ありがたかったです」

また、ほかの園児は、息子さんを友達のひとりとして受け入れてくれました。
「保護者の方も、それまでと変わらず、普通に接してくださって……。『家族が支援の仕事をしています』と話しかけてくれた方もいて、話すきっかけになりました」
風邪をこじらせて入院することも多かったそうですが、息子さんは楽しみながら、1年間の保育園生活を過ごしました。お迎えの際には「いつの間にか、女の子のおままごとに混ざっていました」と、園での様子を教えてもらうこともあったといいます。

「まだ、みんな2歳だったこともありますが、子どもたちにとって障害はあまり関係なく、遊びたいから遊ぶんだなと感動しました」
「遊んでくれる」や「仲良くしてくれる」と思いがちでしたが、子どもたちの世界はフラットだったと、保育園での日々はそんな気づきも与えてくれました。
