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「叶わないことって、あるんだ」 元娘役・春風ひとみさんが初めて知った挫折の味 不合格のショックに母と“迷子”になった日

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

インタビュアー:竹山 マユミ

「フェルト貼り」から始まった音楽学校生活

春風ひとみさんとインタビュアーの竹山マユミさん【写真:増田美咲】
春風ひとみさんとインタビュアーの竹山マユミさん【写真:増田美咲】

 1年後の再挑戦で見事合格。しかし、夢の門をくぐった先に待っていたのは、煌びやかな舞台とは真逆の、徹底した「規律」の世界でした。まずは生活の基盤を整えることから“修行”は始まります。

 竹山:2度目の挑戦で見事合格! ついに始まった音楽学校生活はいかがでしたか?

 春風:もう、びっくりですよ! 入って最初に言われたのが「スリッパの裏にフェルトを貼りなさい」ということでした。「足音を立ててはいけない」という生活の規律を叩き込まれるんです。歌や踊りよりも先に。

 竹山:これぞ宝塚という独特の世界。すぐに順応できましたか?

 春風:それが……順応しちゃうんですよね(笑)。どうせ入ったんだから成績を上げたいと思って、猛烈に勉強しました。ただ、学校の授業で男役と娘役に分かれる際、男役をやってみたら「うーん、なんか違う」と。自分を客観的に見て、後々には「娘役で上を目指そう」と決めていました。納得しないとできないタイプなので、納得してからは全力でしたね。

 こうして娘役としての第一歩を踏み出した春風さんを待ち受けていたのは、宝塚の歴史に刻まれる伝説の舞台でした。その後、大きな決断を下します。

<次回へ続く>

(協力:ジェンヌプロジェクト)

◇春風ひとみ(はるかぜ・ひとみ)
東京都出身。4歳で東京宝塚劇場『王様と私』で初舞台。宝塚歌劇団月組を経て舞台のみならず、近年は映像にも活躍の場を広げている。一人ミュージカル『壁の中の妖精』(紀伊國屋演劇賞個人賞)、『私の下町-母の写真』(文化庁芸術祭賞大賞)、『夢、クレムリンであなたと』(文化庁芸術祭賞)など多くの賞を受賞。主な出演作に、舞台:『ピグマリオンーPYGMALIONー』、『マイ・フェア・レディ』、『マタ・ハリ』、『千と千尋の神隠し』(国内、ロンドン、上海)、『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』、『ジェーン・エア』、映画:「糸」、「はなちゃんのみそ汁」、TV:「やんごとなき一族」(CX系)など。舞台『アイ・ラブ・坊っちゃん』が公演中。

◇公演情報
朗読劇 私の下町―母の写真― 原作 福田善之(朗読台本作成・矢代朝子)
【日時】7月31日(金)午後6時30分、8月1日(土)正午/午後5時(開場は開演60分前)
【会場】日本橋社会教育会館8階ホール(東京都中央区日本橋人形町1-1-17)
【出演】春風ひとみ、矢代朝子、大滝寛、沢田冬樹、小暮拓矢、河合篤子、村井國夫
【金額】一般:6000円、中央区民割:1000円(同高校生以下:500円)
 ※一般前売チケットは絶賛販売中
【主催】はるあさ堂
【後援】日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会
【お問い合わせ】jenneseisaku@jennepro.info

(Hint-Pot編集部)

(インタビュアー:竹山 マユミ)

竹山 マユミ(たけやま・まゆみ)

明治大学卒業。広島テレビ放送のアナウンサーを経てフリーアナ、DJとして各テレビ局やラジオ局で番組を担当。コーピングインスティテュート コーピング認定コーチ。宝塚歌劇団は生まれる前から観劇するほどの大ファン。