仕事・人生
トップ娘役への道を断ち28歳で退団 宝塚の“看板”を捨ててまで「自分を封印しないといけなかった」春風ひとみさんのプロ意識
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インタビュアー:竹山 マユミ
「元タカラジェンヌ」の肩書きを封印し、臨んだ10年間

華々しく宝塚を卒業したものの、外の世界は甘くありませんでした。「元タカラジェンヌ」という輝かしい看板が、ときには“足かせ”になることもあったといいます。
竹山:退団後、あえて「宝塚」を封印してお芝居に没頭された時期があったそうですね。
春風:最初の10年間は、歌も踊りも一切封印して、芝居だけの舞台に徹底的に出続けました。事務所に所属しようといろいろ回っても「宝塚出身なら独特な癖があるでしょ」とはっきり言われたこともあります。でも、それが全部悔しさに変わってエネルギーになりましたね。
竹山:その逆境を、どう乗り越えていかれたのですか。
春風:宝塚をまったく知らない、演劇事務所に在籍しました。「とりあえず10年頑張りなさい」と言われたんです。つらいことの中にも絶対に光はあるから、と。その言葉を信じて芝居に踏ん張った10年後、再びミュージカルの世界から声がかかるようになりました。あの日、看板を捨てて、一から出直そうと思ったからこそ、今の私があると思っています。
声も、体も、心も。すべてを芝居に捧げてきたあの日があったからこそ、この先に待ち受ける最大の試練をも、春風さんは自らの意志で乗り越えていくことになります。
<次回に続く>
(協力:ジェンヌプロジェクト)
東京都出身。4歳で東京宝塚劇場『王様と私』で初舞台。宝塚歌劇団月組を経て舞台のみならず、近年は映像にも活躍の場を広げている。一人ミュージカル『壁の中の妖精』(紀伊國屋演劇賞個人賞)、『私の下町-母の写真』(文化庁芸術祭賞大賞)、『夢、クレムリンであなたと』(文化庁芸術祭賞)など多くの賞を受賞。主な出演作に、舞台:『ピグマリオンーPYGMALIONー』、『マイ・フェア・レディ』、『マタ・ハリ』、『千と千尋の神隠し』(国内、ロンドン、上海)、『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』、『ジェーン・エア』、映画:「糸」、「はなちゃんのみそ汁」、TV:「やんごとなき一族」(CX系)など。舞台『アイ・ラブ・坊っちゃん』が公演中。
朗読劇 私の下町―母の写真― 原作 福田善之(朗読台本作成・矢代朝子)
【日時】7月31日(金)午後6時30分、8月1日(土)正午/午後5時(開場は開演60分前)
【会場】日本橋社会教育会館8階ホール(東京都中央区日本橋人形町1-1-17)
【出演】春風ひとみ、矢代朝子、大滝寛、沢田冬樹、小暮拓矢、河合篤子、村井國夫
【金額】一般:6000円、中央区民割:1000円(同高校生以下:500円)
※一般前売チケットは絶賛販売中
【主催】はるあさ堂
【後援】日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会
【お問い合わせ】jenneseisaku@jennepro.info
(Hint-Pot編集部・瀬谷 宏)
(インタビュアー:竹山 マユミ)
竹山 マユミ(たけやま・まゆみ)
明治大学卒業。広島テレビ放送のアナウンサーを経てフリーアナ、DJとして各テレビ局やラジオ局で番組を担当。コーピングインスティテュート コーピング認定コーチ。宝塚歌劇団は生まれる前から観劇するほどの大ファン。