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「決してアクセスは良くない」のに外国人旅行客を魅了する那智勝浦 名古屋や大阪から特急で4時間でも目指すワケ
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「熊野古道、アメージングだった!」 世界から来た旅人たちの声

実際に海外からやって来て熊野古道を歩いた旅人たちは、この地に何を感じたのでしょうか。
アメリカ・カリフォルニアから来たデリックさんは、8日間の滞在で訪れました。日本には11年ほど住んでいたことがあり、「そのときから熊野古道には興味があったんです。でも、来られなくて。山とか森とか大好きだから、日本のいいシーズンになったら来たいと思っていました。今回は少し時間があったから、この機会にと思って来ました」と語ります。
到着した関西国際空港から和歌山県の田辺市を経由して熊野古道へ入り、6日間で94キロメートルを踏破。アクセスについては、興味深い視点を教えてくれました。
「関空から2時間半で田辺に着くから、アメリカから数時間かけてきたことを考えると、プラスで2時間半くらいなんともないですよ。確かに日本人にとってはどこからも遠いというのはあるのかもしれないけど……。たとえばカリフォルニア州にあるヨセミテだったら、私が住んでいる地域から6~7時間かかるから『遠いよ』ってイメージだけど、観光客なら普通に足を伸ばす。同じ感覚なのかもしれないですね」
熊野古道を歩いていて驚いたのは、外国人旅行者の多さだといいます。「こんなにいるとは思わなくて」と目を丸くしていました。
デリックさん同様、関西国際空港から田辺市を経由し熊野古道に入り、5日間かけて那智勝浦へとたどり着いたのは、オーストラリア・メルボルンから夫婦で訪れたジョージナさんとヘンリックさんです。3年前のツアー旅行に続く2度目の訪日だといいます。
「決してアクセスは良くない場所なんだけど、オーストラリアではいろんな人が『熊野古道は素晴らしい』って言っているのもあって来たんです」と笑顔を見せたジョージナさん。
旅の前にいろいろと調べるなかで、熊野古道に関するサイトに問い合わせたところ、返答に時間がかかったこともあったそう。情報収集に苦労しながらも、訪れた先々では人の温かさや優しさに触れたと、ジョージナさんは続けます。
「会う人みんな親切で、助けてくれます。今も切符の買い方がわからなくて、券売機の前で困っていたら、駅員さんが来て助けてくれたの」

また、熊野古道を歩き終えた旅人がたどり着く那智勝浦町は、延縄(はえなわ)漁法による生マグロの水揚げ量日本一で知られる港町でもあります。カリフォルニアから来たフィリップさんはその味に魅了されたひとりです。
「ここでは冷凍を1度もしない生マグロが食べられて、本当においしかったよ。冷凍ものとはまったく味が違うんだ」
