仕事・人生
65歳、手術を決めた「元娘役」の覚悟 片側顔面痙攣に耐えた5年間、それでも「舞台に関わっていたい」細胞の叫び
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インタビュアー:竹山 マユミ
日本橋から始まる、新たな「命のプレゼン」

病を乗り越えた今、春風さんが情熱を注いでいるのは、日本橋の魅力を伝える演劇ユニット「はるあさ堂」の活動です。地域に根ざした物語を形にするため、春風さんはこれまでの役者人生では想像もしていなかった“新たな舞台”に立っていました。
竹山:最近では、舞台公演のために区の助成金を受けるためのプレゼンにも、ご自身で立たれたそうですね!
春風:そうなんです。一生懸命、作品内容と企画の意図を説明して。でも、資料の数字や言葉だけでは伝えきれない思いが込み上げてきて、審査の方々の前で、作品の中のセリフをひと言、パン! と放ってみたんです。
竹山:それは……一瞬で会場の空気が変わったのではないですか?
春風:皆さんがぐっと前のめりになってくださいました。「ああ、やっぱり言葉の力、演劇の力は届くんだ」と再確認した瞬間でしたね。いよいよ7月末に、日本橋生まれの福田善之さん原作の朗読劇を行います。
竹山:生きたお芝居の魅力が大いに伝わった結果ですね! ますますエネルギーに満ちあふれていらっしゃる春風さんの、これからの夢を教えていただけますか。
春風:自分がこれまで素晴らしい作品に出合ってきたように、次は良い作品を形にして、次世代へ「残していく」のが私の役目だと思っています。地味ですけれど、一歩ずつ。今の生活に少しでも潤いを与えられるような物語を、若い世代にバトンとして託していきたい。私はただ、死ぬまでずっと演劇に触れていたいだけなんです。
(協力:ジェンヌプロジェクト)
東京都出身。4歳で東京宝塚劇場『王様と私』で初舞台。宝塚歌劇団月組を経て舞台のみならず、近年は映像にも活躍の場を広げている。一人ミュージカル『壁の中の妖精』(紀伊國屋演劇賞個人賞)、『私の下町-母の写真』(文化庁芸術祭賞大賞)、『夢、クレムリンであなたと』(文化庁芸術祭賞)など多くの賞を受賞。主な出演作に、舞台:『ピグマリオンーPYGMALIONー』、『マイ・フェア・レディ』、『マタ・ハリ』、『千と千尋の神隠し』(国内、ロンドン、上海)、『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』、『ジェーン・エア』、映画:「糸」、「はなちゃんのみそ汁」、TV:「やんごとなき一族」(CX系)など。舞台『アイ・ラブ・坊っちゃん』が公演中。
朗読劇 私の下町―母の写真― 原作 福田善之(朗読台本作成・矢代朝子)
【日時】7月31日(金)午後6時30分、8月1日(土)正午/午後5時(開場は開演60分前)
【会場】日本橋社会教育会館8階ホール(東京都中央区日本橋人形町1-1-17)
【出演】春風ひとみ、矢代朝子、大滝寛、沢田冬樹、小暮拓矢、河合篤子、村井國夫
【金額】一般:6000円、中央区民割:1000円(同高校生以下:500円)
※一般前売チケットは絶賛販売中
【主催】はるあさ堂
【後援】日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会
【お問い合わせ】jenneseisaku@jennepro.info
(Hint-Pot編集部・瀬谷 宏)
(インタビュアー:竹山 マユミ)
竹山 マユミ(たけやま・まゆみ)
明治大学卒業。広島テレビ放送のアナウンサーを経てフリーアナ、DJとして各テレビ局やラジオ局で番組を担当。コーピングインスティテュート コーピング認定コーチ。宝塚歌劇団は生まれる前から観劇するほどの大ファン。