からだ・美容
無糖炭酸水でも油断禁物 歯科医が指摘 夏の水分補給で気をつけたい飲み方とは
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健康のための習慣が原因になることも

炭酸水以外にも、次のような飲み物に注意が必要です。
・レモンやグレープフルーツ系飲料(pH2~3)
・コーラなどの炭酸飲料(pH2~3)
・スポーツドリンク(pH3~4)
・黒酢・りんご酢などの健康酢ドリンク(pH3)
「美容や健康への意識が高い30~40代の女性患者さんで、毎朝空腹時にレモン水(生レモン半個分)を飲む習慣を数年続けていた方がいらっしゃいました。来院のきっかけは『最近、前歯がしみる』というものです。診察すると前歯のエナメル質が均一に薄くなっており、典型的な酸蝕症の所見でした」
また、毎食後に黒酢ドリンクを飲む習慣があった患者では、奥歯の咬む面がすり減り、知覚過敏や咬み合わせの違和感がみられたケースもありました。さらに、運動中や運動後にスポーツドリンクを少しずつ飲み続ける習慣によって、歯のトラブルにつながるケースも少なくないそうです。スポーツドリンクの“ちびちび飲み”は、酸と糖の両方が長時間歯に触れるため、むし歯と酸蝕症のリスクを高めるといいます。
「いずれも『健康のために続けてきた』という習慣だけに、お伝えするこちらも心苦しいのですが、歯の健康という視点では見直しが必要です」
夏場に気をつけたい飲み方 飲んだあとにすぐ歯磨きはNG?
和田さんによると、夏場は酸蝕症リスクが高まりやすい季節です。気温が上がるこの時季は、水分補給の機会が自然と増えます。熱中症対策として、喉が渇く前にこまめに水分を取ることが推奨されており、スポーツドリンクや炭酸飲料を口にする機会も多くなるでしょう。
しかし、酸蝕症の観点からは飲み方に注意が必要です。炭酸水などの酸性飲料を少しずつ長時間飲み続けたり、寝る前や空腹時に飲んだりする習慣は、口の中が酸性の状態になりやすく、歯への負担を大きくします。
では、酸性飲料を飲んだあとはすぐに歯磨きをして、口の中を元の状態に戻したほうが良いのでしょうか。実は、それも避けたほうがよいそうです。酸性飲料を飲んだ直後の歯は、一時的にやわらかくなっているため、その状態でブラッシングをすると、かえって歯を傷つけてしまう可能性があります。
そこで、和田さんが勧めるセルフケアは次の通りです。
・飲んだあとに水で口をすすぐ
・30~60分ほど歯磨きを待つ
・フッ素入り歯磨き粉を使用する
・キシリトールガムをかんで唾液の分泌を促す
夏場に水分補給は欠かせませんが、歯の健康という観点からは、酸性飲料をだらだらと飲み続けないことも大切だといえそうです。