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更年期の症状なのに夫から浮気を疑われて… 44歳女性が描く夫婦の悲しい“未来予想図”

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

妻の苦しみ… 夫の理解は足りている?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
妻の苦しみ… 夫の理解は足りている?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 女性の身体に大きな影響を及ぼす更年期。しかし、男性の多くは更年期に対する知識に乏しく、夫婦においても「自分には関係のないことだから、理解できない・理解しようともしない」ということで“亀裂”を生むことも。更年期の症状に悩むことがあっても、夫に話をする妻は多くはないのかもしれません。今回は、そうした「理解してくれない夫」に悩まされてしまった女性の話をお届けします。

 ◇ ◇ ◇

昨秋から倦怠感と眠気に加えて吐き気を催すように

 東京都在住の浜田朋子さん(仮名・44歳)は、昨年秋頃から更年期障害の症状に悩まされるようになりました。

「最初のうちは、身体がとにかくだるくて倦怠感に苛まれていましたが、そのうちひどい眠気が襲ってくるようになりました」といいます。

 不安になり婦人科の病院でいろいろと検査をしてもらったところ、経血量が極端に少なくなり、生理の間隔も短くなってきていたことから、医師から「ちょっと早いのですが、更年期の症状でしょう。しばらく様子を見ましょう」と告げられたそうです。

「更年期なら仕方がないか……」と思い、我慢する生活を送っていましたが、12月に入った頃には症状がさらに重くなり、強い吐き気を催すようになってしまいました。

「料理中や食事中だけでなく、外出時の何でもないような瞬間にも『うっ!』と吐き気が襲い、乗っていた電車やバスから慌てて降りる日が続いていました。この吐き気が本当に厄介なんです。だるさや眠気の方は我慢すればどうにかなるのですが、吐き気は我慢しようとすればするほど、ひどくなるんですよ。先日もバス停から家までほんの数百メートルを歩く途中で吐き気に襲われて……我慢して歩いていたのですが、家まであと1ブロックくらいのところで立ち上がれないほどつらくなってしまい、道端でゲーゲー吐き続けてしまいました」

 朋子さんは専業主婦で、ご主人は単身赴任中。体調が悪い朋子さんに対して2人のお子さんは優しく寄り添い、家事を手伝うようになってくれたといいます。

「特に中学3年の長男は、これまでお箸の一つも出さなかったのに、積極的にお皿を出したりお箸を並べたり、ゴミ出しやお風呂掃除なんかも手伝ってくれるようになりました。受験生なんだからそこまでしなくていいよって言ったのですが、『受験生だからこそ、時間に余裕があるんだよ』って言うんです。小6の長女の方も、そんなお兄ちゃんを見たためか、買い物にくっついてきて荷物を持ってくれたり、洗濯物をたたんでくれたりするようになったんです」

 更年期も、悪いことばかりじゃないな。そう思っていたという朋子さんでしたが、意外なところに“敵”が潜んでいました。