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更年期の症状なのに夫から浮気を疑われて… 44歳女性が描く夫婦の悲しい“未来予想図”

著者:和栗 恵

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嘔吐していると単身赴任中の夫が激高 突然離婚を突き付けられて…

「1月の半ばに、単身赴任中の夫が家に戻ってきたんです。ちょうど夕飯の準備をしていたのですが、炊き立てのごはんのにおいを嗅いだ瞬間に吐き気を催してきて、トイレに駆け込んだんですよね。それを見た夫は、何やら複雑そうな顔をしていて……」

 最初に病院で検査を受けた後に、ご主人にはすぐに電話で「更年期みたい」と伝えてあったという朋子さん。しかし、そのことを忘れてしまっていたのか、更年期というものが何なのか理解できていなかったのか、ご主人がとんでもないことを言い出したといいます。

「翌日の午後、夫が自分の名前を書いた離婚届を突き出してきたんです。突然なぜ? と思っていると、前日の吐き気が“つわり”のせいだと勘違いした夫は、私の浮気を疑ったようでした。『今すぐ離婚届にサインして、俺の家から出て行け!』って、すごい剣幕でまくしたて始めたんですよ」

 そんな風に激高するご主人を見たのは、後にも先にもその時が初めてだったという朋子さん。びっくりしてご主人を見つめたまま言葉を詰まらせていると……。

「長男が呆れたように『まさかと思うけど、お母さんが更年期ってこと忘れた……?』って、言ってくれたんです。すると娘も『そうだよ! ママ、パパに電話したじゃん!』と言ってくれ、子どもたちがかばってくれたんです」

 そこで今度は、ご主人が言葉を詰まらせることに。はっとした表情を浮かべつつも、いったん爆発した感情を抑え込むのに必死といった様子。

「夫も、そこでようやく思い出したようです。始めは『でも……!』『いや、だけど……!』ってモゴモゴしていましたが、1分と経たないうちに、バツが悪そうに謝り出したんです」

 思わず、怒る機会を失ってしまったという朋子さん。苦笑しながら「まぁ、忘れてたんならいいよ」と声をかけると、ご主人はさらに深々と頭を下げたといいます。