Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

仕事・人生

「ずっと寝ていても良い。焦らないで小さな一歩を」 上司のパワハラでうつ病発症の男性 「うつ×カフェ」の居場所づくりで当事者や家族に寄り添い続けるワケ

公開日:  /  更新日:

著者:古川 諭香

「うつCAFE」のスタッフたち【写真提供:佐藤康平(@kohe_barblue)さん】
「うつCAFE」のスタッフたち【写真提供:佐藤康平(@kohe_barblue)さん】

 人には、経験したからこそわかる痛みがあります。上司からパワハラを受けてうつ病を発症した佐藤康平(@kohe_barblue)さんは自身の体験を生かし、うつ病の人たちが集える居場所「うつCAFE」を作りました。なぜ、居場所づくりに挑もうと思ったのか。そして、うつ病当事者やその家族に伝えたい思いとは――? 話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

既存のボランティア活動への違和感から生まれた「うつCAFE」

 新卒で入社した会社にて、上司からパワハラを受け、うつ病になった佐藤さん。退職しても激しい希死念慮に襲われましたが、父親からすすめられたことを機に沖縄でリゾートバイトを始め、社会復帰を果たすことができました。

 リゾートバイトの契約が満了したあとは地元に戻り、ボランティア活動に明け暮れる日々。しかし、活動に励むなかで疑問が出てきました。

「ボランティア活動には災害復興や子ども支援などはたくさんありますが、メンタルヘルスの分野はほとんどないことに気づいたんです」

災害復興のボランティア時の写真【写真提供:佐藤康平(@kohe_barblue)さん】
災害復興のボランティア時の写真【写真提供:佐藤康平(@kohe_barblue)さん】

 悶々とした気持ちを、所属していたボランティア団体の代表に相談したところ、「理想の団体を作ってみたら?」と背中を押されました。それを機に、佐藤さんは「うつ×カフェ」という新しい居場所づくりに挑戦し始めます。