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「動かないけれど、僕の足は生きている」 4階から転落し車いす生活に 元警察官が語る障害との向き合い方
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「便が垂れ流しに…」 リハビリ病院で悩んだ排泄障害の壁

総合病院への緊急搬送から約1か月後、堀切さんは近くのリハビリ病院へ転院。筋力トレーニングに励みながら、ベッドから車いすへの移乗など、日常生活に必要な動作を身につけていきました。
リハビリにも前向きに取り組んでいましたが、心が折れる思わぬ壁に直面します。胸から下の感覚がなく、トイレのタイミングや排泄物が溜まっている感覚がわからないため、便を漏らしてしまったのです。
大きなショックを受けたものの、看護師の指導を受けながら、自分に合った排泄管理の方法を模索。その結果、浣腸液を使ったり、摘便(自身の指で便を取り出す方法)したりすることで、排泄をほぼコントロールできるようになりました。
「排泄の問題は就労にも関わってくるので、自分で管理できるようになったことは大きな意味がありました」

また、退院後の生活を見据え、入院中はタイピングの練習に励みもしました。タイピングゲームで練習するだけでなく、アニメを観ながらキャラクターの台詞を打ち込むという独自の方法で練習を重ね、パソコン操作のスキルを磨いていったそうです。
「入院中にはお金に関する不安が強くなったので、ソーシャルワーカーさんに詳しく話を聞きました。入院費や、自宅をバリアフリーにするための改修費など、かかるお金をできるだけ正確に算定したら、貯金で足りることがわかって安心できました。警察官時代に貯蓄をしっかりしていて良かったと思いました」
警察を退職して自分の体をいたわれる職を模索

1年以上にも及ぶリハビリ生活を終え、無事に退院の日を迎えた堀切さん。コロナ禍で病院から一歩も出られなかった反動から、久しぶりの外の景色に胸が高鳴ったといいます。
「車いすで外に出ることに対して、抵抗やためらいはありませんでした。登下校中の子どもたちからじっと見られたときには、有名人になったような気分でした。友人からは呆れられましたけど(笑)」
実は入院中、上司から、バリアフリーな環境の部署へ異動することでの復帰を提案されていました。しかし、堀切さんはその道を選ばず、退職を決意します。警察官という職が、自分に合っていないと感じることがあったからです。
「警察官の頃、お世話になった方々には今でも心から感謝しています。でも、多忙で体を壊すこともあったので、これからは体をいたわりながら働ける仕事に就きたいと思ったんです」
退職後は、障害者向けの職業訓練センターへ1年間通所し、ワードやエクセル、簿記などを学び、事務系の資格を取得しました。
「私は脊髄の損傷により、自律神経の働きにも支障が生じる内部障害も持っています。通所するなかでは、気圧の変化によって不調になりやすいことを知れて良かったです」
