仕事・人生
「自分だけ楽しんでごめんね」 きこえない母をコンサートに誘わなかった後ろめたさ CODA女性が切り開いた新たな道
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「思いを伝える方法はひとつじゃない」原点は幼少期に育まれた柔軟性
実は「恵美理」という名前には、長谷川さんのルーツにまつわる温かな物語があります。「世界で通じる名前を」と願った祖母が独学で学んだ英語の響きから考え、母が「恵まれ、心美しく、理想高く成長してほしい」という願いを込めて漢字を当てたのです。
「祖母の再婚相手がアメリカ人だったので、子どもの頃は髪や肌の色、話す言葉が違う子どもたちと遊びました。祖父母の家では英語、手話、日本語が自然に飛び交っていました」
多言語が飛び交う環境で育った長谷川さんは「言葉の自由」と「言葉の責任」を学んだといいます。
「言葉が違う相手には、どうすれば伝わるのかを考え、自分が発した言葉がどう受け止められるのかを常に想像していました」
相手に想いを伝える方法はひとつではない。幼少期に育まれた柔軟な感性と視点は、現在の長谷川さんの活動にもつながっています。きこえる人ときこえない人が一緒に音楽を楽しめる社会を目指して走り続ける長谷川さん。彼女の挑戦はまだまだ続きます。

(古川 諭香)