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「おうち時間」で心と身体を整える 自宅でできる季節の薬膳茶作り【薬膳の基礎4】
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中医学の視点から考える「春」 薬膳茶に使うお茶や食材とは
暦の上では「立夏」ですが、肌寒い日など、まだ春の陽気も多い季節。自然界では陽気が上がり、動植物が冬眠から目覚めて活動を始める時期です。中医学の古典「黄帝内経(こうていないけい)」では、万物が生き生きと芽生え栄える「発生」の季節と呼びました。横になって休むより、思い切って初めの一歩を踏み出して、のびのびと動いてみるのが“春の波”に乗る元気の秘訣。臓器から見ると、春は「肝(気と血をめぐらせるリーダー的な役割)」をケアしたい季節です。ところが、ストレスや緊張、睡眠不足から、気のめぐりが滞ると、イライラやのぼせといった興奮症状、頭痛や目のトラブル、のどや胸のつかえなどの不調が起きやすくなります。
春の薬膳茶のベースになる茶葉いろいろ
薬膳茶を作るポイントは至って簡単。ベースになる季節のお茶を選び、そこに体質に合わせたトッピング用の食材を加えます。500ミリリットルのお湯に対し、スプーン1~2杯の茶葉を使い、よく蒸らしてから飲みましょう。作ったお茶は保温性の高い水筒に入れて、少しずつ時間をかけて飲むのがおすすめです。
○ジャスミン茶
茉莉花(ジャスミン)の花と緑茶を混ぜた香り高いお茶。滞った気をめぐらせる効果があります。ベースが緑茶なので、身体の余計な熱を冷ます性質があり、ほてりから来るイライラの解消にも。
・おすすめのブレンド(イライラしやすく、ストレス過多の人へ)
ベースのお茶:ジャスミン茶
トッピング:マイカイカ、陳皮
○ビワの葉茶
鼻やのど、肺を潤し、空咳を止める。呼吸器の粘膜を潤すことで、花粉症の緩和や、ウイルスの侵入を防ぐなどの期待も持てます。(※バラ科の植物です。リンゴや梨にアレルギーがある方はお控え下さい)
・おすすめのブレンド(のどの渇きや乾燥から来る空咳、花粉症持ちの人へ)
ベースのお茶:ビワの葉茶
トッピング:クコの実、ナツメ