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からだ・美容

新しい生活様式 座りっぱなしから来る不調を防ぐ2つのコツとは プロトレーナーが直伝

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:木場 克己

不調を起こしやすい座り姿勢(左)、良い姿勢(右)【写真:Hint-Pot編集部】
不調を起こしやすい座り姿勢(左)、良い姿勢(右)【写真:Hint-Pot編集部】

背筋を伸ばして椅子には浅く腰かける

 正しい座り方、つまり『良い姿勢で座る』というシンプルなことを実践することで、解消できることがあるそうです。「正しい椅子の座り方」について、木場さんは大きく2つのポイントについて説明してくれました。

 
1、背筋を伸ばす。耳、肩、腰の縦のラインが一直線になるように意識

 座っている際も背筋を伸ばしましょう。美しい姿勢は美しいカラダ作りの基本でもあります。人間の背骨は横から見るとS字状のカーブになっています。このカーブが乱れると、ストレートネック、椎間板への負担、腰痛などさまざまなトラブルの原因になるのです。

 座って背筋を伸ばし、耳と肩、腰を結んだラインが一直線になった姿勢が、S字カーブの理想的な状態になります。この姿勢で軽くアゴを引いてみて、パソコンの画面が見えるようにパソコンと椅子の高さを調整してください。

 パソコン以外のシーンでも、本を読んだり、スマホを見たりする際も同様です。その姿勢がキープできる位置に見るものが来るように調整すると良いでしょう。

 
2、浅く腰かける。椅子のチョイスも重要

 椅子が硬いと、太もも裏やおしりの神経が圧迫されます。そして、椅子の高さが低いと、椎間板への負担がかかります。椅子のチョイスも大事ですね。
 
 座り方ですが、浅く腰をかけるイメージで。深く腰をかけると、腰回りの筋肉に負担がかかります。太ももから膝にかけて少し下がっていき、腰を浮かせ気味に座ると、姿勢のバランスが良くなります。足は少し後ろに引いて、かかとを軽く浮かすイメージだと、膝は自然と下がり、腰回りの筋肉への負荷が減ります。

 背もたれに寄りかかるなど深く腰をかけて、背筋が曲がった「悪い姿勢」で座り続けると、さまざまな問題の原因になります。脂肪がお腹周りに付きやすくなり、内臓の位置が下の方に落ちていきます。胃下垂などの状態ですが、お腹の中にある副大動脈という太い血管が圧迫されてしまいます。血流が悪くなると、足のむくみなどの一因になります。浅く腰をかけて、正しい姿勢で作業することで血流を良くしましょう。

 姿勢が良くなれば、横隔膜が広がって、呼吸が深くなります。肩こりや冷えなどの身体トラブルも減り、仕事効率のアップにつながることも。できれば同じ姿勢を取り続けず、こまめに休憩を取ってストレッチなどをするのが良いのですが、そうもいかないことが多いでしょう。まずは椅子の座り方のコツを意識してみてはいかがでしょうか。

(Hint-Pot編集部)