インタビュー

ロッテ美馬投手の妻アンナさん 先天性欠損症の我が子と歩む日々 「この子じゃないとダメだった」

著者:Hint-Pot編集部・佐藤 直子

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美馬アンナさん【写真提供:美馬アンナ】
美馬アンナさん【写真提供:美馬アンナ】

第1子は右手首から先がない障がいを持って誕生 美馬アンナさんが愛息への思いを包み隠すことなく明かす

 プロ野球の千葉ロッテマリーンズで活躍する美馬学(みま・まなぶ)投手と、女優やタレントとして活動するアンナさんご夫婦は、2019年10月11日、念願の第1子となる「ミニっち」を家族に迎えました。結婚生活6年目に授かった3200グラムの元気な男の子。こぼれるような大きな笑顔が愛らしいミニっちですが、先天性欠損症により右手首から先がない障がいをもって生まれてきました。

 出産から約2か月が経った12月14日、アンナさんは自身のインスタグラムでミニっちが障がいを持っていることを明かしました。24時間以上の陣痛を経て、この世に迎えた我が子の右手がないと知った時の衝撃、悲しみ、不安、喜び、感動、自責の念、悩み、幸せ……ありとあらゆる感情が入れ替わり立ち替わり、目まぐるしく心の中に浮かんできた2か月間を包み隠さず伝えました。

 その後も折に触れながら、ミニっちの成長と子育てに奮闘する夫婦の姿を、飾らない言葉で綴るアンナさん。時に不安な気持ちに駆られながらも、大きな愛を持ちながら前向きで明るく自然体な姿に、インスタグラムのフォロワー数は1万1000人を超えています。

 ミニっちを家族に迎えて1年が過ぎた今、美馬家に訪れたジェットコースターのような日々を振り返りながら、出産当時の気持ち、今抱く想い、未来への使命について語っていただきました。

 ◇ ◇ ◇

「え、手がない!」と思わず声を上げた日

 2019年10月11日、12時10分。24時間以上の長い陣痛を経て、元気に産声を上げたミニっちには、右手首から先がありませんでした。第1子出産という大役を果たしたアンナさんは、大きな喜びと安堵を感じたのもつかの間、「え、手がない!」と思わず声を上げたそうです。出産前のエコー検診では左手しか見えず、右手の異常には誰も気付きませんでした。

 産院の先生方も驚きを隠せず、大慌てで生まれたばかりのミニっちを大病院に運んで全身を検査。先天性欠損症を持つ新生児は内臓疾患などを併発するケースも多いといいますが、「幸い、手がないだけ。それ以外は健康でした」。

 それでも、出産前は障がいを持つ子どもが生まれるとは、まったく想像していなかったこと。「大変なんだろうな、というくらいで、キラキラした子育てを考えていました」というアンナさん。出産後は1週間ほど産院で過ごしましたが、「毎日が涙、涙。『この子には、これができない。あれもできない。全部できない』って、いろいろなことを考えてしまって、1人で病室にいるのが耐えられない状態。常に旦那さんか母が一緒にいてくれました」といいます。

「なかなか子どもができなかったので、ミニっちが生まれたことがすごくうれしいし、小さな彼に出会えたことは本当にうれしくて。だけど、モヤモヤというか、切なさ、申し訳ない気持ち、これから彼が経験するかもしれない悲しみを分かってあげられないことまで想像してしまって……。どうに向き合えばいいのか、まったく分からなかったんです」