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水アカ汚れは「弱酸性洗剤パックで一発」 大掃除で水回り&トイレをピカピカにする方法

公開日:  /  更新日:

著者:中塚 真希子

便器掃除の前に柔らかなトイレブラシで洗剤を泡立てて!

菌をまき散らさらないよう、便座掃除用クロスで他の場所は拭かないで。「色分けがおすすめ」【写真:荒川祐史】
菌をまき散らさらないよう、便座掃除用クロスで他の場所は拭かないで。「色分けがおすすめ」【写真:荒川祐史】

 陶器の鉢部分はまず、便座を拭いたクロスで外側やフチを拭き上げます。

「鉢の中の掃除には、トイレ用中性洗剤を使います。トイレブラシは、ブラシ部分が柔らかいものを選ぶのがポイント!」

 ブラシ部分が柔らかいと便器を傷付けることがなく、また、フチ裏の凹凸にも密着してきれいに磨けるそう。余談ですが、今回の取材で用意したのは、トイレクリーンマイスターの称号を持つサトミツさんが開発に関わった「サトミツ棒」! ハリがありながらも柔らかな毛先が、しっかり汚れをかき出してくれそうです。

「さて。便器内を掃除する前に、ブラシを使って便器の水位を下げましょう。ブラシで水を奥に押しこんでいくと……」

 何と、どんどん水位が下がっていきます!

「これで掃除がしやすくなります。この便器はそれほど汚れていないけれど、水際にはリング状の汚れが付着しがちです。それもきれいに掃除できます」

 そしてトイレブラシに中性洗剤を吹き付けて手で揉み、泡立て始める佐藤さん。洗剤は、便器にスプレーしないんですか?

「しません。こうしてまずは、たっぷりの泡を作ってください。便器は泡で撫でるように、優しく磨くんです。中性洗剤で落ちる汚れなら、それで十分!」

【サトミツ流・掃除の基本3】
・便器の鉢部分はトイレブラシ+トイレ用中性洗剤
・ブラシを鉢の奥に押し込んで水位を下げる
・トイレ用中性洗剤は直接かけずブラシに付けてから揉んで泡立てる

フチ裏のスペシャル掃除はトイレットペーパーが強い味方に

 最後に、便器のスペシャルケアも教えてもらいました。

「便器のフチ裏汚れに悩まされている方、多いですよね。あの茶色い汚れの正体は尿石。中性洗剤だと落ちないので、酸性洗剤を使います!」

 ただし、便器の種類によっては、酸性洗剤で傷付いてしまう場合も。そのため、スペシャルケアは、取扱説明書を読んでからにしてくださいね。

 フチ裏にぐるりと1周、トイレットペーパーを貼り付けていくサトミツさん。

「さっきのラップと同じで、ぴっちりじゃなくて大丈夫。適当に当てていってください」

 そのトイレットペーパーに酸性洗剤をたっぷりかけて、10~15分ほど放置します。

「ペーパーで酸性洗剤の湿布をするイメージ。こうして、アルカリ質の尿石を溶かしていくんです」

 その後、水を流してブラシで軽く仕上げれば、便器はすっきり。最後に床をミニクイックルワイパーで拭き上げ、トイレ掃除は終了しました!

 便器に洗剤をかけて固いブラシでゴシゴシ! が、正しい掃除法だと思っていたのですが……。確かに泡でまんべんなく掃除すれば洗剤の効能を、よりしっかり便器に効かせられそう。これは試す価値ありです! 第1回&第2回では具体的なお掃除ハウツーを学んできました。最終回では、もっとお掃除を楽しめるようになる、サトミツ流のお掃除思考術を学びます。お楽しみに!

【サトミツ流・掃除の基本4】
・便器のフチ裏汚れはアルカリ性の尿石
・尿石が付いた箇所にトイレットペーパーを貼り、上から酸性洗剤をかけて10~15分放置

◇佐藤満春(さとう・みつはる)
1978年2月17日生まれ。東京都出身。O型。お笑いコンビ「どきどきキャンプ」メンバー/放送作家/構成作家。トイレ博士、掃除マニアとしての知識を生かしたサトミツ流掃除術が話題、テレビや雑誌で“お掃除芸人”としても引っ張りだこ。近著「どきどきキャンプ・佐藤満春の感動の掃除術」(宝島社)他、著書多数。名誉トイレ診断士、トイレクリーンマイスター、掃除能力検定5級、整理収納アドバイザー3級の資格を持つ。
オフィシャルHP:https://satomitsuharu.officialsite.co
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(中塚 真希子)