インタビュー

先天性欠損症の子を持つ母2人が対談 美馬アンナさんが気付いた自身の「偏見」

著者:Hint-Pot編集部・佐藤 直子

タグ: , ,

オンラインで対談した浅原ゆきさん(左)と美馬アンナさん【画像:Hint-Pot編集部】
オンラインで対談した浅原ゆきさん(左)と美馬アンナさん【画像:Hint-Pot編集部】

美馬アンナさん対談シリーズ第2回はNPO法人「Hand&Foot」代表理事が登場

 女優・タレントとして活動する美馬アンナさんは2019年、プロ野球の千葉ロッテマリーンズで活躍する夫・美馬学(みま・まなぶ)投手との間に、第1子となる男の子「ミニっち」を授かりました。待望の我が子が先天性欠損症により右手首から先がないと知った時は、絶望にも似た想いを抱いたことも。しかし、心の葛藤を繰り返しながらも変わらなかったのは、誕生したばかりの命に対する愛おしさだったそうです。

 障害者でも健常者も同じ尊い命。そこでアンナさんは、身近な野球やスポーツを通じて障害者と健常者をつなぐ活動や、障害を持つ子どもの家族が意見交換や情報共有できる場所作りを「使命」と感じ、行動に移すことにしました。この対談シリーズでは、さまざまなジャンルの方との会話を通じ、使命を実現するためのヒントを探っていきます。

 シリーズ第2回にご登場いただくのは、NPO法人「Hand&Foot」で代表理事を務める浅原ゆきさんです。浅原さんの次女「りっちゃん」も、生まれつき右手の指が3本。出産直後、障害を持つ子どもに関する情報が少なく孤独を感じた経験から、先天性四肢障害を持つ子どもやご家族のために情報発信をスタートさせました。2013年にNPO法人を立ち上げ、現在は1000家族を超える会員がいるそうです。

 アンナさんも出産後、産院のベッドからインターネット上で障害に関する情報を調べた際、「Hand&Foot」に出会い前向きになるパワーをもらった1人。障害を持つ子どもを授かった母親同士として、大いに共感し合ったオンライン対談を、全3回でお届けします。前編は出産後に経験した衝撃、そして価値観の変化について、ありのままの想いを明かしてくれました。

 ◇ ◇ ◇

「Hand&Foot」の発信に勇気付けられたアンナさん

美馬アンナさん(以下アンナ):今日はお話しできることを楽しみにしていました! 出産した後、周りに同じような経験を持つ人がいなかったので、「私だけなのかな」と孤独を感じて不安だったんです。そんな時にSNSで見つけた「Hand&Foot」が、前を向こうと思えるきっかけを与えてくれました。浅原さんをはじめ全国の方々が、息子が生まれる前からいっぱい発信してくださっていたおかげで、今の私たち家族があります。本当に感謝です!

浅原ゆきさん(以下浅原):うれしいです。ありがとうございます! 私が2012年に娘を出産した時は、障害を持つお子さんのことをメディアで発信する方がほとんどいませんでした。情報がない中で私自身、本当に孤独を感じた経験があったので、「あの日の自分のために……」という想いで情報発信をしているところもあるんです。

アンナ:「Hand&Foot」のインスタグラムを見ると、本当に幸せな気持ちになります。親の心配をよそに子どもはたくましく育っていく。「息子もこういう風になっていくんだろうな。なってほしいな」という前向きな想いがどんどん生まれてくるので、本当にありがたいです。

浅原:ちょっと先のイメージが見えると安心しますよね。

アンナ:本当に。