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大注目のトレーラーキャンプは子ども連れにおすすめ 米国での実際は?

公開日:  /  更新日:

著者:小田島 勢子

米国のトレーラーキャンプサイト 種類は3つ

内装のカーテンや小物は好きなものと色を取り入れて【写真:小田島勢子】
内装のカーテンや小物は好きなものと色を取り入れて【写真:小田島勢子】

 さて、準備が整ったら早速キャンプへ。トレーラーキャンプをする中で、今まで知らなかったトレーラーならではのキャンプサイト設備や機能を少しご紹介します。

 トレーラーが入り込めるキャンプサイトにはいくつか種類があり、多くの場合は下記の3つから自分たちのスタイルを選択します。

1、Full hookup(電気と上水、下水のラインをトレーラーとつなぐことができる)
2、Partial hookup(電気と上水ラインはサイトに備え付けてあり、トレーラーとつなぐことができる。下水は専用の施設で流すことができる)
3、No hookup(テントキャンプと同様で電気と上水、下水の設備がない)

 基本的には3つ目の「No hookup」が多く、また私たちの好きなキャンプ場は山奥が多いこともあり、サイトに電気と上水、下水の設備は付いていないことが多いです。この場合、トレーラー内で夜に点ける電気とお水を出すための吸い上げポンプの動力は、基本的にトレーラー備え付けのバッテリーを使います。

 家で使っている冷蔵庫は電気で動くため、トレーラーの冷蔵庫もバッテリーから電気を使うのかと思いきや、実は備え付けのプロパンガスで庫内の低温を保っています。他にガスコンロの火やシャワーなどでお湯を使いたい時も、プロパンガスが供給源です。

 いろんな機能を試したものの、たくさんは使いこなさないのが我が家のキャンプ。テントスタイルとそう変わらず、暗くなったら外でキャンプファイヤーをしながら星を見て、夜の8時には就寝です。

 テントキャンプと違う点は、トレーラーのタンクにお水をたくさん入れておくことができる点。そのため自分たち専用の水洗トイレが近くにあり、とても便利です。さらに手洗いや食器洗いなどがすぐにでき、海のキャンプ時には砂を落とすためにシャワーを浴びることもできます。

 それから簡易ではあるけれど、柔らかく平らで足を伸ばせるベッドで熟睡できるため、次の日は朝から元気にトレイルを歩くことができます。贅沢なお話なのですが、まだ小さなお子さんがいる家庭ならば、水回りと睡眠確保はとても助かる項目かと思います。

お父さんが大活躍! トレーラーキャンプの後片付け

 キャンプを満喫した最終日、テントキャンプとは違いテントを片付ける必要はありませんが、トレーラーにも帰り支度があります。

 前述した1の「Full hookup」という設備が付いているキャンプサイトでない限り、必ずすることがトレーラーのタンクから下水を専用施設で流して帰ること。食器や手を洗った後やシャワーで使ったお水は「Gray water」、トイレ使用後のお水は「Black water」と呼ばれ、それぞれトレーラーに備え付けられた2種類のタンクに溜まっています。

 タンクに溜まった下水を流せる施設は多くがキャンプサイト内に設置されており、そこではトレーラーに付いている専用のホースと下水口をつなぎます。まずは「Black water」側のコックを開きトイレの下水を流し、終わったら次は「Gray water」のコックを開いて流します。

 より汚れている「Black water」を「Gray water」で洗い流すことができるので、この順番になっています。下水施設はキャンプ場を後にするトレーラーで混雑することもあり、そんな時は家族のお父さんが手袋をはめて処理している光景をよく目にします。家族のために大切な後片付けを担うお父さんは、一様に下水の臭いでしかめっ面だけど、頼もしくてかっこいい。

 世界中、まだまだ以前のように自由に動くことができない状況ですが、皆さんが次に足を運ぶ場所はどこでしょうか?

(小田島 勢子)