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メーガン妃はなぜ“叩かれる”? 「空気を読む」日本とは違う英大衆の気質 容赦ないゴシップ攻撃の理由とは
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英国でのロイヤルファミリーの話題は尽きない。特にメーガン妃の言動は現地メディアで頻繁に報道され、日本はもちろん世界中で注目される。このほどヘンリー王子やメーガン妃は「タブロイド紙」を提訴し、またドキュメンタリー番組で容赦ない報道に対して胸の内を吐露した。最近では、米国式のフレンドリーなあいさつでハグをしようと両手を広げたメーガン妃に、“カーテシー”という伝統のお辞儀をしようと会釈した女性の頭がぶつかる“珍場面”がタブロイドで取り上げられたが、その程度は“序の口”といえるかもしれない。なぜ英タブロイド紙の標的になるのか。93年に渡英、ロンドン市内の出版社勤務の経験もあり、つねに現地の話題や情報の最先端に身を置く英在住のライター・森昌利氏に寄稿してもらった。
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未だ反響のあるヘンリー王子とメーガン妃夫妻のドキュメンタリー番組
ヘンリー王子とメーガン妃が出演したドキュメンタリー番組「ハリーとメーガン:アフリカの旅」(Harry and Meghan: An African Journey)が放映されて早くも1か月が経とうとしているが、未だに反響を呼び続けている。
これだけ世間の話題をさらったのも、普段は儀礼の壁の向こう側にいてなかなか素顔が見えないロイヤルファミリーのメンバーが、自分の言葉で現在の苦境を赤裸々に語ったからだろう。
サセックス公爵夫妻(ヘンリー王子とメーガン妃)が口を揃えて苦痛だと訴えたのは、英タブロイド新聞報道である。
ヘンリー王子が亡き母ダイアナ元妃の悲劇的な事故死の最大要因となったパパラッチの存在に対し、今も強い敵愾(がい)心を抱いているのは明白だ。
そのパパラッチの尻を叩き、大金をはたいてスクープ写真を買い取るのがタブロイド新聞である。