食
プロ野球選手を“食”でサポート 元ホテルシェフの選手寮料理長に聞く秘訣
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「Hint-Pot」で加々美料理長のレシピを一挙伝授!
メニューは栄養士と相談しながら、およそ1か月前に作成。だが、始めた当初は驚くこともあったという。
「カロリー摂取量が当然、普通の成人男性より多い。量も多いので『こんなに食べるんだ』と驚きました(笑)」
フランス料理が基礎にある加々美氏だが、和食の他にも中華や韓国、タイなどアジア料理も学んだ。寮生活を始めた選手たちに心も体も安心する家庭料理を多く提供する一方で、食に対する興味を広げてもらいたいと、幅広いレパートリーの料理を提供している。
「栄養を摂るパターンやいろいろな食材を覚えてもらい、寮を出た後や外食をする時など、食事の選択肢が広がればうれしいですね」
また、横須賀市が位置する三浦半島は魚介類をはじめ、新鮮な野菜が採れることでも名高い。時には地元の八百屋が持つ畑まで出向き、旬の食材に触れながらメニューを考えることもある。人気のメニューは「やっぱり選手は肉が好きなので、ショウガ焼きやハンバーグ、後はカレーですかね。最近ではグリーンカレーも人気です」とのこと。
一方、シーズンを通じて野球と向き合う選手だけに、好不調の波は避けて通れないもの。日々、厳しい環境の中で戦う選手たちにとって、青星寮の食堂はリラックスできる場にしたいという。
「食堂に来たらリラックスして、テレビでも見ながらコーヒーを飲んだり、軽い食事をつまんだり。私たちは食事の面から選手がリラックスでき、怪我なく体調を崩さずに準備ができるお手伝いができればと思います」
ベイスターズの選手たちが最高のパフォーマンスを発揮できるように、寮の食堂からサポートする加々美氏。育ち盛りのスポーツキッズを育てる保護者にとっては、その具体的なレシピも気になるところだろう。
そこで「Hint-Pot」では11回にわたり、栄養たっぷり&驚くほど手軽なレシピの数々をご紹介することに。名付けて「ベイスターズ飯」。どうぞお楽しみに!
(Hint-Pot編集部・佐藤 直子)