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【私の家族】演歌歌手・田川寿美が語る恋しい愛猫の思い出 「私の目をじーっと見て話を聞いてくれた」

公開日:  /  更新日:

著者:中野 裕子

猫カフェに息子を同行 いつかまた、猫をお迎えしたい!

現在4人暮らしの田川さん。またいつか動物をお迎えしたいそう【写真:荒川祐史】
現在4人暮らしの田川さん。またいつか動物をお迎えしたいそう【写真:荒川祐史】

 5、6年したら兄が家を出てしまい、私はまた一人暮らしに。そうして1か月間の公演がある時に、ルーたんとランランちゃんを実家に連れていってお世話をお願いしたんです。離れる時は号泣だったんですけど、公演が終わって迎えにいくと2匹はすっかり実家になじんでいました。

 特に父はルーたんをすごくかわいがっていて、ルーたんもランランちゃんも他の猫とも仲良くしていたので、2人とも結局そのまま実家の猫に。時間を見つけては実家に帰って会っていたのですが、ルーたんは肝硬変で8歳の時に、ランランちゃんも12歳で亡くなってしまいました。今でもルーたんとランランちゃんの写真を部屋に飾り、よく思い出しています。

 今、私は小学校3年生の息子と74歳の母、兄との4人暮らし。母も兄も動物好きだから、動物とまた一緒に暮らしたい。動物がいると家族間のクッションになってくれますし。でも問題は息子。動物が怖いみたい。

 だから、たまに私が猫に会いたくなって近所の猫カフェへ行く時に、息子も連れて行って少しずつ慣れてもらっています。母はプードル犬を飼いたいみたいなので、犬を迎えるか猫を迎えるかは息子次第になりそう。「何とか猫好きになってもらわなくちゃ!」と思って、頑張っています(笑)。

 歌手として自分の時間も大事にしたい私と、甘えん坊でも自分の時間を大事にしたい猫は相性が良くて、やっぱり私は猫と暮らしたいんですよね。

◇田川寿美(たがわ・としみ)
1975年11月22日、和歌山県和歌山市生まれ。大阪松竹少女歌劇団(OSSK)出身の母の影響で3歳から民謡を、10歳から演歌を習った。90年に「スターは君だ! ヤング歌謡大賞チャンピオン大会」(テレビ東京系)でグランドチャンピオンになったことからスカウトを受け、92年4月に「女…ひとり旅」(日本コロムビア)でデビューしヒット。94年にNHK紅白歌合戦初出場。その後も「海鳴り」「女人高野」「心化粧」などをヒットさせ、最新曲「楓」もカラオケファンを中心に大好評を得ている。2021年4月でデビュー30周年。記念企画として、YouTube「田川寿美の○○はじめました!」でギターの弾き語りを披露している。

(中野 裕子)