猫をしつけるのは難しい　人間が変わる努力を

瑛作：そうですよね（笑）。猫はしつけが難しいとおっしゃっていましたが、怒ってもいいものか迷う時があります。少し前にイヤホンのコードを噛みちぎったことがあって、こういう時に叱っていいのかどうか……。

長谷川：たぶん、叱っても猫は何に対して叱られたのか分かっていないと思います。

瑛作：ですよね……（笑）。人間が気を付けるしかないのかな。

長谷川：そうですね。そこは人間側がグッとこらえて、出しっぱなしにしない方向へシフトしていかないと（笑）。それに紐状のものや消化できないものを食べてしまうと、消化管内異物になるので危険です。口に入れそうなものは極力排除しておくといいですね。

瑛作：基本的に猫は怒られても分からないんですね。

長谷川：はい。少しでも時間が空いていたら、叱られた理由がまったく分からないと思います。

瑛作：やっぱり人間の考え方を変えないとダメですね（笑）。

「これをやったら怒られる」のマイナス学習は控えるべき？

司会：猫のしつけには霧吹きで水をかける方法があると聞きますが、これは有効なのでしょうか？

長谷川：方法としてはあります。ただ、それも賛否両論なのです。推奨される方もいますし、猫に危害を加えることにもなるため「やめた方がいい」という方もいます。

　個人的には「爪を切ったらおやつがもらえる」といったプラスの学習なら良いのですが、「これをやったら怒られる」というマイナスの学習はあまりやらない方がいいとは思います。

瑛作：人間でも嫌ですよね（笑）。

長谷川：基本的には猫をしつけるのは難しいので、猫が快適に暮らせるように飼い主が合わせる方がいいかもしれません（笑）。