ゆずコショウのピリリがトウモロコシの甘味を格上げ

　続いてご紹介するのは、トウモロコシにキュウリやトマトを合わせたメキシカンなサラダです。

　ちなみにメキシコではトウモロコシの粉を薄く延ばして焼いたトルティーヤが主食。また、トウモロコシは「神聖な植物」とも呼ばれています。

　その理由は、国で伝わるこんな言い伝えです。古代の神々が人間を作る時、最初は泥で作りましたが失敗。次に木を使いましたが、無感情で地球の資源を浪費し、洪水を起こしてしまいました。困った神々がトウモロコシの粉を使って人間を作ったところ、慈愛にあふれ、優しい人間が出来上がったというのです。

　今でもメキシコ人は「私たちはトウモロコシから生まれた人間である」と信じているとかいないとか。文化の違いって本当に面白いですね。

○ゆずコショウで作る　なんちゃってメキシカンサラダ

【材料】（作りやすい分量）
トウモロコシ　　1本
キュウリ　　　　1本
トマト　　　　　1/2個
コリアンダー　　2束
＜A＞
柚子コショウ　　小さじ3
塩　　　　　　　小さじ1/2
黒コショウ　　　少々
オリーブオイル　大さじ1
酢　　　　　　　大さじ1

【作り方】
1. トウモロコシは薄皮を残して皮をむき、電子レンジで5分加熱して火を通す
2. キュウリとトマトは1cm角程度に切り、コリアンダーは茎から葉だけを外しておく。トウモロコシは粗熱が取れたら茎から外す
3. 小さなボウルにAの材料をすべて入れ、よく混ぜ合わせる
4. 野菜に3をよく絡め、味がなじんだら完成

　本場メキシコではタバスコを使って辛みを付けますが、ゆずコショウを使えば日本人の味覚に合う味わいに。カラフルで愛らしい一品なので、パーティー料理にもおすすめです。

（和栗 恵）