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からだ・美容

「性行為は絶対に気持ち良い」は固定観念? 捨ててみるとグッと楽になれる可能性も

公開日:  /  更新日:

著者:yoshimi

教えてくれた人:OliviA

どこまでのスキンシップが大丈夫なのかを確認する

性生活以外の部分でできるスキンシップやコミュニケーションを見極めて(写真はイメージ)【写真:写真AC】
性生活以外の部分でできるスキンシップやコミュニケーションを見極めて(写真はイメージ)【写真:写真AC】

【今回のお悩み2】
「夫とのスキンシップが嫌。性生活はなくてもいいくらい。改善できる?」(Yさん)

「どこまでのスキンシップなら大丈夫ですか?」と、まずはお聞きしたいと思います。「着衣のまま手をつないで歩くのは大丈夫だけど、裸で抱き合って寝るなど少し性的なスキンシップになるとちょっと難しい」「ほっぺにキスはいいけど、ディープキスは無理かもしれない」……1つずつ確認することから、2人で妥協点を探してみてはどうでしょうか。

 その上で「とにかく生理的にダメ」というのであれば、一緒に生活すること自体が困難かもしれませんね。こうしてどれくらいのスキンシップが可能かをチェックすることで、2人の関係がどこまで冷え込んでいるのかも分かると思います。

性生活以外でできるスキンシップを見極める

 多くのご相談を受けていると、セックスレスが原因で離婚するカップルがいるというより、関係が冷めていく過程にセックスレスがあり、結論として別れを選ぶカップルの方が多い印象です。そのため、「改善できますか?」を問うご相談には、「性生活以外の部分でできるスキンシップを見極めていきましょう」と提案する回答になるのかなと思います。

 挿入を伴う性行為が無理であれば、他の部分で愛情確認できるのか? その上で、関係を続けていきたいのか? 自分の中で見直して整理し、それをパートナーとすり合わせてみることをおすすめします。

 実際のカウンセリングでも、同じようなご相談はあります。ヒアリングをしたところかなり深刻で、問題は2人の仕事観やジェンダー観の違い。性行為やスキンシップだけでなく、相手への信頼やリスペクトもなくなってしまったケースでした。

 なぜスキンシップが嫌になってしまったのか。その原因を突き詰めて考えてみると、別の問題の改善につながるかもしれません。

(yoshimi)

OliviA(オリビア)

1980年生まれ。ラブライフアドバイザー(R)、アロマセラピスト、日本性科学会 会員。学生時代に「女性の性」をテーマに卒業論文を執筆したことをきっかけに、2007年より性に関する総合アドバイザーとして本格的に活動を開始。台湾でも書籍を出版するなど、日本のみならず海外にも活動の幅を広げ、多方面で「女性のセクシュアルウェルネス」「コミュニケーションを重視した性生活」の提案を行っている。近著に「セックスが本当に気持ち良くなるLOVEもみ」(日本文芸社)など。