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からだ・美容

出産後のセックスレス 「どこまでのスキンシップなら大丈夫か」が克服の重要ポイント

公開日:  /  更新日:

著者:yoshimi

教えてくれた人:OliviA

初めての性行為だと思って初心に返ってみる

子どもをベビーシッターに預けて性行為の環境を作っているカップルも(写真はイメージ)【写真:写真AC】
子どもをベビーシッターに預けて性行為の環境を作っているカップルも(写真はイメージ)【写真:写真AC】

【今回のお悩み3】
「産後1か月検診で医師の許可が出れば性行為をしてかまわないと聞いていますが、今まで通りにできるか不安です。産後のホルモンバランス変化による精神不安定の懸念と、妊娠線など自分の体が変わったことをとてもストレスに感じています。夫は久々のセックスを楽しみにしている様子です。どうしたらお互い無理をせず性生活を心地よくできるのでしょうか」(Hさん)

 こちらは「どうしたらお互いに無理をせず性生活を心地よくできるのか」という部分にフォーカスしての回答です。これはもう、ぜひ「初めてのセックスだと思って初心に返る」ことをおすすめします。

 きっと初めて性行為をした時は「痛くない?」「大丈夫?」とお互いに手探りだったと思うんです。それは、産後も同じではないでしょうか。初めての時のように気を使いながらしてみることで、新しい2人の性行為として再スタートができるのではないかと思います。

 挿入をした時の腟の感覚は、男女ともに少し違うと言われています。ですから、お互いに確認しながら、無理をしないこと。また、どうしたら無理のない方法になるのか、2人が心地よくなれるのかを、やはり2人で考えていただきたいなと思います。

性行為をする環境を整えることもおすすめ

 また、産後セックスレスにならなかったカップルの話を聞くと、性行為のための環境を整えているという方が多かったですね。お子さんが近くで寝ていると性行為に集中できず、心からリラックスすることが難しいもの。ですので、有給を取ったり、ベビーシッターさんに預けたりと、2人きりの時間を作っているカップルもいらっしゃいました。

 レアケースではありますが、そうした2人の時間を男性主導で作っている方や、職場で午前休を取りお子さんが登校した後の時間を2人で楽しむという方も。また、妊娠前の性行為が気持ち良く、楽しくできていたカップルは、お互いに「楽しみだね」といった感じで、産後も自然と再開できているケースが多いように思います。

 産後のセックスレスを回避できるカップルは、やはり妊娠前から2人の関係性がうまくいっているカップルが多い印象です。子どもが生まれて、ライフスタイルをガラッと変えないといけない時期にきちんと話し合えるかどうか。新しいスタイルを2人で編み出せるか。そういった部分が関係しているのではないでしょうか。

(yoshimi)

OliviA(オリビア)

1980年生まれ。ラブライフアドバイザー(R)、アロマセラピスト、日本性科学会 会員。学生時代に「女性の性」をテーマに卒業論文を執筆したことをきっかけに、2007年より性に関する総合アドバイザーとして本格的に活動を開始。台湾でも書籍を出版するなど、日本のみならず海外にも活動の幅を広げ、多方面で「女性のセクシュアルウェルネス」「コミュニケーションを重視した性生活」の提案を行っている。近著に「セックスが本当に気持ち良くなるLOVEもみ」(日本文芸社)など。