からだ・美容
月経前症候群（PMS）のつらい痛み…食事で穏やかにする方法と避けたい飲料は
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教えてくれた人：高須 希代
「プロスタグランジン」の過剰分泌を抑えるには体を温めて
――「プロスタグランジン」の過剰分泌を抑えるためにはどうすれば良いのですか？
「ホルモンの過剰分泌を抑えるために、やわらかでしなやかな筋肉の維持を心がけてみてください。そのためには、体を冷やさないことが大切です。PMSの症状でも特に腹痛や腰痛、頭痛などの痛みを伴う症状が現れる人や、胃もたれや吐き気、食欲不振の症状がある人は、体を温める食材の摂取を日頃から意識してみましょう。
おすすめの食材は玉ネギや長ネギ、ニンニクなどネギ系の野菜です。また、ショウガやシナモン、カモミール、ローズマリーなどのハーブティーも積極的に摂取してほしいですね。これらはすべて体を内側から温める手助けをしてくれる食材です。
また、これらの食材は体を温めるだけでなく、香りによる沈静効果も。香りは人間の脳に対してダイレクトに影響を及ぼすので、リラックス効果も大きいと言われています。脳がリラックスすることで、痛みが穏やかになることも期待できます」
――PMSのつらい症状が現れる時期にあまり口にしない方が良いものはありますか？
「カフェインはなるべく控えた方がいいですね。カフェインの過剰摂取は、PMSの症状悪化を招くとも言われています。コーヒーや紅茶が大好きで一日に何度も飲む習慣のある人は、つらい症状が現れる時期だけでも代わりに温かいハーブティーを飲むように心がけてみてください。ノンカフェインの紅茶にショウガやシナモン、少しのハチミツを加えて飲むのもおすすめですよ」
株式会社ツインプラネットが運営するフェムテック情報共有サイト。《毎日をイキイキと、自分らしく過ごす》ため、《自分のカラダについての“知らなかった”をなくす》ことを目的に、女性の健康に関するコンテンツを公開している。
（フェムテックtv・小嶋 美樹）
高須 希代（たかす・きよ）
管理栄養士、公認スポーツ栄養士。東京都内の心療内科クリニックで15年間にわたり食事カウンセリングを行う。5000通り以上の食事記録をもとにアスリートへの食事指導も。現在はフリーランスの栄養士としてスポーツ栄養サポートや各種学校での指導、講演、レシピ開発などに携わる。