華やかな彩りと香りが食の官能を刺激

　緑黄色野菜の上にのせた活きアジのピンク色、そしてピリ辛みそスープの鮮やかな朱色。この豊かな彩りに加え、炒りゴマやニンニクなどの香りが食の官能を刺激します。一口食べると、脂の乗ったアジの刺身とピリ辛のスープが口中で火花を散らしますが、噛み進むと砂糖の甘味や酢の酸味がなじみ、やがて奥深い味に。

　また、スープと色が同化している明太子は見た目があまり目立ちませんが、キュウリや野菜と一緒に食べると不思議な存在感を発揮していることに驚くはず！　異次元のおいしさです。

　なお、ピリ辛みそスープは前日に作り、冷蔵庫で一晩寝かせるとさらに味が深くなります。「ちょっと濃いかな？」という場合は水を加えて調節を。

　アジだけではなく、マダイやイカなどの刺身を加えると豪勢な一品に。韓国のお酒といえばマッコリですが、ビールや焼酎にもぴったりです。また、辛口の冷酒とも相性が良いですよ。残ったスープは、夏に使い残したそうめんを入れてシメのごはん代わりにも。

（神山 克也）