からだ・美容
質の良い睡眠を作る照明の色と明るさは? 寝室よりも気を遣うべき空間はリビング
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教えてくれた人:西谷 綾子
夕食が終わったら少しずつ暗くしていく
夕食の際は、ふんわりとした暖かい色の電球色や間接照明をおすすめします。私は午後6時くらいになると照明を電球色に変えて、食事をいただくのもその光の下です。電球色はリラックスした気分を作ってくれますし、料理をおいしそうに見せる効果もあると言われています。
夕食が終わり後片付けを済ませたら、そこからは少しずつ暗くしていきます。なぜなら、眠る直前まで昼光色(青白い)を浴びていると、寝付きや睡眠の質が悪くなってしまうから。我が家では入浴後、リビングはほぼ真っ暗です。
光は脳を覚醒させてしまうので、入浴後はスマホを見ることもできる限り避けていただきたいところです。でも、どうしても使わなければならない時もありますよね。そんな時はできる限りスマホの画面を暗くして、光を浴びることを避けるようにしてください。
お風呂でのリラックスタイム 照明が思わぬ妨げに?
入浴は質の良い睡眠をもたらし、疲労回復効果もあります。ですが、照明の位置がすぐそばにあるため、入浴中にメラトニンを減らしてしまうとも言われています。
また、照明の位置が低いお風呂場の場合、強い光が脳に届くことで入浴中にメラトニンが減ってしまうとも言われています。できれば浴室内の照明を消して、脱衣場からの明かりで入浴することをおすすめします。
ただし、足元が見えないほどでは思わぬ事故につながることも。体を洗う時や浴槽に移動する時はしっかりと照明をつけ、湯船に浸かっている時だけ消灯するなど、まずは安全を優先してください。
(関口 裕子)
西谷 綾子(にしたに・あやこ)
1986年4月4日、鳥取県生まれ。小学校3年生からバスケットボールを始め高校時代にはインターハイ・ウィンターカップ3年連続出場。モデルの仕事でランニングと出合い、2009年から本格的なトレーニングを開始。10年に初フルマラソンで完走し、16年の東京マラソンで3時間1分32秒という自己ベストを記録した。怪我をしないランニングライフを推奨した講習会や、睡眠改善インストラクターの資格を生かした「上手に寝て、健康になる」講演会を開催中。