仕事・人生
「宝塚はトップ目指す気概が大事」 元花組スター高汐巴さんが下級生に伝えた思いとは
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インタビュアー:竹山 マユミ
やはり舞台は1人じゃ何もできない…恵まれた50周年を迎える感謝
竹山:50周年記念公演となる今回の「Respect Me!」もお稽古が順調に進んでいるようで本当に楽しみですね。その後もさまざまな活動を展開するご予定だとお伺いしました。
高汐:6月は舞台「リプシンカ~ヒールをはいた男!?たち~」(6月22日~26日:銀座8丁目博品館劇場)、7月は昨年1月に亡くなった同期(58期)の峰さを理さんの追悼チャリティコンサート「愛の旅立ち」(7月22、23日:宝塚バウホール、29日:日本青年館ホール)に出演します。また、50周年ということで昨年5月から書き始めたエッセイの出版も計画していますし、10月には母をモデルにしたオリジナル作品のお芝居を小劇場で上演する予定です。
本当にたくさんの方の才能をお借りして、恵まれた50周年を迎えることができて感謝しています。やはり舞台は1人じゃ何もできないんですよね。
竹山:これからの夢や目標もまだまだたくさんお持ちのようですね。
高汐:まだエネルギーとパワーが絶えていないという感じですね。まだやっていないことがいっぱいあるなと思うんですよ。演出とか。自分でシナリオを作るのが一番良いのかと思い、シナリオ教室に通ったこともあるんです。文章を書くことは好きですし、好奇心は尽きませんね。
でも、何をするにも、とにかく健康であることが一番大事。私自身まだまだ伸びしろはありそうな感じですので、年齢に関係なく挑戦し続けていきたいと思います。
<終わり>
京都府京都市出身。1972年に宝塚歌劇団入団(58期)、愛称は「ペイ」。当初は星組に配属されたが、その後に複数の組替えで雪組と花組を行き来した。1983年9月に花組トップスター就任。低く艶のある甘い声と圧倒的な存在感で悲劇やコメディ、歴史物など華麗な舞台を演じ切り1987年12月に退団。退団後は銀座博品館劇場、松竹座、御園座、明治座の公演などに数多く出演。その他、テレビドラマやトーク番組、CMなどで幅広く活躍。最近の主演舞台は「Dream Weaver『黒蜥蜴』~闇物語~」(2020年12月。三木章雄脚本・演出)、独り舞台「BLACK&SHADOWS」(2021年6月、高平哲郎脚本・演出)、朗読劇「ショパンとジョルジュサンド ノクターン~帰らざる日々」(2021年10月、三木章雄演出・北阪昌人脚本)。現在、大阪芸術大学芸術学部客員教授。著書に「清く正しく美しく」(日之出出版刊)がある。
【日時】4月28日(木)午後6時~、29日(金)午後1時~/午後6時~、30日(土)午後1時~
【会場】あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター・東京都豊島区)
【出演】高汐巴 未沙のえる 秋篠美帆 福麻むつ美 月影瞳
【作・演出】三木章雄(宝塚歌劇団)
【音楽監督】栗山梢
【主催】「Respect Me!」製作委員会、高汐巴事務所
【共催】豊島区
【金額】8500円
【公式サイト】高汐巴オフィシャル ウェブサイト
【チケット申し込みサイト】https://www.quartet-online.net/ticket/respectme
(Hint-Pot編集部・瀬谷 宏)
(インタビュアー:竹山 マユミ)
竹山 マユミ(たけやま・まゆみ)
明治大学卒業。広島テレビ放送のアナウンサーを経てフリーアナ、DJとして各テレビ局やラジオ局で番組を担当。コーピングインスティテュート コーピング認定コーチ。宝塚歌劇団は生まれる前から観劇するほどの大ファン。