仕事・人生
「宝塚はトップ目指す気概が大事」 元花組スター高汐巴さんが下級生に伝えた思いとは
公開日: / 更新日:
インタビュアー:竹山 マユミ
結局は行き着く…「最後はすべてが愛だよ」という言葉の重み
竹山:現在は大阪芸術大学(大阪芸大)で客員教授も務められています。学生の方々とはどのように接していらっしゃるのですか。
高汐:大阪芸大ではもう9年くらい学生たちと一緒に勉強させていただいていますが、結局「Love is all」で「最後はすべてが愛だよ」という話もしています。ちょっと照れくさそうに「え~」とか言う学生もいますけど、最終的にさまざまな人生を積み重ねて、それが一番大事なことだと気付く時が必ず来ると思って学生たちに話しています。
竹山:退団後は大学での活動以外にも、子どもたちに舞台の楽しさを教えるイベントにも主演されていますね。そうした活動の一つの「しながわジェンヌ」について教えてください。
高汐:今年1月に「輝け!しながわジェンヌ2022」に出演させていただきました。今年で4回目になりますが、東京都品川区に在住か在勤、在学する小学生以上の方を対象に出演者を公募して、宝塚歌劇団のOGと一緒に作り上げる合同ステージです。
今はコロナ禍ということもあって合同での稽古がなかなかできませんでしたが、皆様のお力添えもあって今年も素晴らしいステージになりました。宝塚に憧れるお子さんや、男役に憧れているお母さんもいましたし、それこそ男性も参加していました。こういった活動を通じて、夢を差し上げることに少しでも役立てる存在になれればと思っています。