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「卵」から考える持続可能な暮らし 米国在住の日本人女性が伝える循環社会のヒント

公開日:  /  更新日:

著者:小田島 勢子

手にする食材や素材について知り、自ら選ぶと愛情深いものに

自宅の裏庭で飼っている鶏からいただいている新鮮な放牧卵【写真:小田島勢子】
自宅の裏庭で飼っている鶏からいただいている新鮮な放牧卵【写真:小田島勢子】

 前回の連載でも触れましたが、ここロサンゼルスのスーパーマーケットでは、卵の陳列が色や大きさの種類の違いではなく、飼育の方法で分けていることが多いです。鶏の生活環境の違いで、「ケージ飼い(バタリーケージ)」「平飼い(ケージフリー)」「放牧飼い(パスチャードレイズ)」、オーガニックとそうでないものなどに分けられます。

 その環境によって、卵の値段もそれぞれ異なります。まず使う食材や素材を普段より少し深く知った上で、自分は「何に重きを置いて選択するのか」といった暮らしの軸が持てるようになることが大切なのではないでしょうか。

 自らが知り、考え、選んだ食材や素材は、より愛情深いものになるのではないかと感じています。その愛情は、手にしたものを大切にする心を養ってくれるでしょう。食材や消耗品であれば、できるだけすべて使いたいという気持ちにつながるのではないかと思うのです。

 例えば、私の経験でいうと、自分たちで育てた野菜を収穫した時の喜びは、スーパーで同じものを買った時とは格段に違います。それは、育った経緯や環境も含めその野菜のことを知っていて、得たものだからだと思います。そして余すところなくいただこうと、感謝とワクワクした気持ちになるのです。