紅茶の味わいや色も水によって変化が

　まずは紅茶に関する分析結果から。市販のミネラルウォーター数種類を使い、同じ茶葉と抽出方法でそれぞれ紅茶を淹れ、味わいと色を観察するという内容です。結果は淹れる水の硬度によって大きな差が出ました。

【紅茶の抽出方法】
　茶葉3グラムに沸騰させたミネラルウォーター200グラムを加え、3分静置後、不織布で茶葉をろ過し常温になったろ液を測定。

【紅茶と水の関係】
○軟水：苦みや渋みなど茶葉感が強い味わい・抽出液はクリアで鮮やかな色み
○中硬水：渋みが強い味わい・抽出液はやや濁りが認められる
○硬水：やや雑味のある味わい・かなり硬度が高い場合は苦みや渋みが少なくやや酸味を感じるすっきりとした味わい・ともに抽出液は濁りが強い

　もちろん、どれが一番おいしいという正解はありません。飲む人の好みや気分、体調などによって、おいしいと感じるものは異なります。軽くひと息つきたい時は硬水ですっきりとした味を楽しみ、シャキッと目を覚ましたい時は軟水で茶葉感を味わうなど、その時の気分で水を変えるという手もあるでしょう。