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子ども1人育てるのに2000万円かかるのは本当? FPが教える貯めておくべき金額とは

公開日:  /  更新日:

著者:橋浦 多美

大学の授業料はどれくらいかかる?

国立大学の初年度納入金、2016(平成28)年3月現在(国立大の法人化により、大学間で差が出る場合があります)【画像:Hint-Pot編集部(日本FP協会ウェブサイトより作成)】
国立大学の初年度納入金、2016(平成28)年3月現在(国立大の法人化により、大学間で差が出る場合があります)【画像:Hint-Pot編集部(日本FP協会ウェブサイトより作成)】

 さらに大学の学費を見てみましょう。国立大学の初年度の納入金は、合計で83万4800円です。4年間で国立大学を卒業すると、約244万円の学費がかかります。

私立大学の初年度納付金平均額(定員1人あたり)【画像:Hint-Pot編集部(日本FP協会ウェブサイトより作成)】
私立大学の初年度納付金平均額(定員1人あたり)【画像:Hint-Pot編集部(日本FP協会ウェブサイトより作成)】

 一方で、2021(令和3)年度の私立大学入学者にかかる初年度納入金を見てみましょう。こちらは118万9000円から489万円と、学部によって大きく異なっていますが、いずれも国立の倍以上です。

私立大学の初年度納付金平均額(定員1人あたり)を参考に作成した、大学に納付する金額の目安【画像:Hint-Pot編集部】
私立大学の初年度納付金平均額(定員1人あたり)を参考に作成した、大学に納付する金額の目安【画像:Hint-Pot編集部】

 続いて、上記の金額を参考に、2年次以降の授業料に大きな変動がないと仮定し、卒業までにかかる金額の目安を計算したのが上記の表です。私立大学を4年間で卒業した場合(医師系学部は6年間で計算)、一番安く上がる私立文系でも授業料や入学料、検定代など4年間で400万円以上の学費がかかります。これは、大学によって大きく差が出る場合もあるでしょう。

 また、大学所在地によってはアパートのひとり暮らしの費用などがかさむことも考えられます。大学では、お子さん自身でアルバイトを積極的にしてもらい、おこづかいの捻出や奨学金を活用するなど、親だけでなくお子さんにも協力してもらうことが必要です。1人育て上げるのに2000万円、3000万円といわれるのは、個人差はあるものの、間違ってはいないということになるようですね。