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見た目でミカンの甘さは判別できる? 3つの選び方を糖度で比較 甘いミカンの特徴とは
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その1:平らな形と丸い形のミカンを比較 平らなほうが甘い
一つ目の検証は、形で見分ける方法です。比較するのは丸い形と、平らな形のミカン。形は品種によってさまざまですが、一般的に、丸い形よりも平らな形のほうがおいしいとされています。ミカンは成長過程により丸から扁平へと変形し、熟度が比例するからだそうです。
とはいえ、見た目は丸い形も平らな形もおいしそう。実際に糖度に違いはあるのでしょうか。計測してみましょう。
まずは丸いミカンの糖度を計測します。むいてみると外皮は薄く、ミカンのさわやかな香りが広がりました。食べてみると甘く、酸味はほんのりと感じられる程度で、十分においしいミカンといえます。
果汁を搾り糖度を計測すると、結果は糖度12.5%でした。先に計測した「条件に顕著性がないミカン3個」の平均値が12.2%だったので、それよりも高い数値です。
次に、平らな形のミカンの糖度を計測します。外皮の厚さや香りは、丸いミカンと変わりません。食べてみると、丸いミカンよりも酸味は弱く、甘みは強めです。実際に糖度を測定すると、糖度13%と高い数値がでました。
○丸い形のミカンの糖度:12.5%
○平らな形のミカンの糖度:13%
検証の結果、丸い形のミカンよりも、平らな形のミカンのほうが、糖度の数値が高く食べてみても甘さを感じることがわかりました。一方で、果実のみずみずしさや香りなどに違いはほとんどありません。どちらもおいしいミカンでしたので、甘さを強く感じたい場合は平らな形、適度な酸っぱさが好みなら丸い形を選ぶ目安にすると良いでしょう。