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「ツッコミどころ満載な“余白”が魅力」 夏の終わりの昆虫標本作り 子どもと作れる工夫に目からウロコ

公開日:  /  更新日:

著者:こばやし なつみ

簡単手作り標本のメリット・デメリット

○メリット
 子ども主導で作れる点です。完璧な標本ではなくても、子どもは自分が採集した虫たちのそばにいられることに安心感を覚えているように感じます。また、工程がシンプルなので、虫がやや苦手な大人でも一緒に作りやすいと思います。

○デメリット
 個体の手足などがもろい点です。本格的な標本作りのなかには、個体をお湯に浸けて体をやわらかくする工程があります。今回ご紹介した方法はこの工程を踏んでいないため、手足が左右対称に整えられないケースも。また、子どもが標本箱を手に持ったり運んだりする拍子に破損して、気づいたら一部関節がずれてしまうこともあります。夏場、暑い場所に置いておくと臭いが立つこともあるため、保管場所には要注意です。

 上記のデメリットはありながらも、手足の一部がないカブトムシや、バレリーナのように足がクロスして伸びたノコギリクワガタなど、手作り標本ならではのツッコミどころ満載な“余白”が魅力です。

 材料はどれも100円ショップやホームセンターでそろいます。今年の夏の思い出作りに試してみてはいかがでしょうか。

(こばやし なつみ)

こばやし なつみ

半農半フリーランスPRプランナー。2009年に大学卒業後、東京のPR会社に就職。PRプランナーとして勤務後、14年に独立。同年、茨城県・水戸の兼業農家へ嫁ぐ。16年9月に茨城県立農業大学校いばらき営農塾(野菜入門コース)を修了、同11月に第1子を出産。現在は少量多品種(年間約30~40種)の野菜を義両親と共に作り、販売する傍ら、平日は執筆、意識調査の設計・分析等の仕事もこなしている。