インタビュー

障害を持つ子が周囲との違いに気付いたら…美馬アンナさんに先輩ママが助言

著者:Hint-Pot編集部・佐藤 直子

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オンラインで対談した浅原ゆきさん(左)と美馬アンナさん【画像:Hint-Pot編集部】
オンラインで対談した浅原ゆきさん(左)と美馬アンナさん【画像:Hint-Pot編集部】

美馬アンナさんの対談後編 お相手はNPO法人「Hand&Foot」代表理事

 プロ野球の千葉ロッテマリーンズで活躍する美馬学(みま・まなぶ)投手の妻、そして先天性欠損症により右手首から先がない1歳の男の子「ミニっち」の母であるアンナさん。女優やタレントとしての活動と並行し、自身のSNSを通じて障害を持つ子どもの暮らしや家族の姿、自身の考えなどを積極的に発信しています。その理由は「使命」を感じているから。アンナさんにとって身近な野球やスポーツを通じて障害者と健常者をつなぐ活動や、障害を持つ子どもの家族が意見交換や情報共有できる場を作ろうと、行動を始めました。

 この対談シリーズでは、さまざまなジャンルの方との会話を通じ、使命を実現するためのヒントを探っていきます。第2回のゲストは、NPO法人「Hand&Foot」で代表理事を務める浅原ゆきさん。次女「りっちゃん」が右手の指が3本で生まれてきた浅原さんは、障害を持つ子どもやご家族のために情報発信を続け、アンナさんも前向きになるきっかけをもらったといいます。

 話が尽きないオンライン対談シリーズ(全3回)の後編は、障害を持つ子どもの家族に共通する悩みや子どもが障害を自覚する時、そして「共感」についての想いを語り合いました。

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みんなが出会う「共通の悩み」 お箸になわとび、リコーダー

司会:浅原さんは、これまで「Hand&Foot」の活動を通して、数多くの障害を持つ方やご家族と出会われたと思います。その中で皆さんに共通する悩みや想いなどありますか。

浅原ゆきさん(以下浅原):悩むことと困ることはみんな決まっていますね。生まれた時から段階を踏んでいきますと、まずは「人目が気になる」。そして「自分を責める」。その後、手術を受けたりする段階が来て、「保育園・幼稚園で他の保護者の方にどうやって説明したらいいだろうと悩む」。その次に「本人に周りの声をどう説明するか」ですね。同時に「本人が気付いた時にどうするか」。本人に「何で?」と聞かれたら、どう答えるかは難しいですよね。

 保育園や幼稚園ではなわとびや雲梯(うんてい)、鉄棒などをどうやってするのか。お箸とハサミも何か方法あるのか考えますね。小学校入学時に悩みますけど、入ってしまうと悩みは少なくなっていって、リコーダーと握力測定くらいですかね。みんな同じことで悩んでいます。

美馬アンナさん(以下アンナ):悩みは共通しているんですね。

浅原:皆さんそれぞれ考え方は違いますし、願いももちろん違います。私は「Hand&Foot」の代表としてウェブサイトにメッセージを書いていますが、1000家族以上もいるので全員が同じ考えということはありません。遺伝検査やこうやって発信することに関しても、いろいろな考えの方がいます。まさに違うから面白いし、楽しい。でも、みんな悩んでいることは同じなんです。

アンナ:そうなんですね。

浅原:はい。あともう1つ、親御さんがようやく前向きになれた頃、ちょうどお子さんが自分の手のことに気付くという流れがあります。お子さん自身も気付いてから、親御さんと同じ道を辿るんですよね。私たちが生んだ時に違いに気付いて、人目が気になったり「自分のせいじゃないか」と思ったり、周りにどうやって言おうか考えたり……。その道を子ども自身も辿るので、それに対して「お母さんもそうだったよ。同じ同じ」と寄り添う感じですね。