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障害を持つ子が周囲との違いに気付いたら…美馬アンナさんに先輩ママが助言

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部・佐藤 直子

子どもが違いに気付く日のためにシミュレーション 極意は?

アンナ:人目にどう映るとか、私はもうあまり気にしていないというか。まったく気にしていないって言ったら嘘になりますけど。でも、もう仕方がないことだから、それでクヨクヨ悩んだりはしなくなったんです。なったんですけど、「息子が周りとの差に気付いた時にどうすればいいんだろう」っていう不安が、今は一番です。

浅原:私もずっと心配でした。

アンナ:聞かれた時に、そこで「えっ」「あっ」って引いちゃわない自分でいたいと思ってはいるんですけど、実際にその時が来たらどんな気持ちになるのか、「ついに来たか」と思うのか……。何て返してあげたらいいのか、そのシミュレーションは常にしているんですけど、極意とかあったら知りたいですね。

浅原:私もシミュレーションはしました。大事ですね。お子さんはだいたい、年中さん、年長さんくらいで聞いてくると思います。私が以前に「Hand&Foot」副理事の大塚(生まれつき右手の指が4本)から聞いていたのが、「指について聞いた時にお母さんが泣いてしまって、それから何も言えなくなってすごくつらかった」ということ。それがあったので「絶対に泣かないようにしよう」と思っていました。でも実際、聞かれた時に泣かないのはかなり、かな~り我慢が必要なので、シミュレーションは絶対にしておいた方がいいと思います。私もいざ来た時は「ついに……!」という感じでしたけど、何とか泣かないでしっかり答えることができました。

アンナ:う~ん、泣かないってめちゃくちゃ難しいですよね(苦笑)。

浅原:はい、難しいです(笑)。年々涙もろくなりますし。

アンナ:そうですよね。子どもたちの行動やテレビを見ていても、いろいろなことにグッと来ることが増えてきた中で、自分の家族のこととなるとやっぱり、泣かないのはかなり難しいですよね。本当に強い気持ちがないと。

浅原:ただ、男の子の中には、まったく気にせず、違いについて聞かない子もいます。

アンナ:え~、そうなんですか!

浅原:その子によりますけど、女の子の方が割と気にして聞いてきますね。その時は「そのままのあなたが、ママは大好きだよ」ってしっかり伝えてあげれば、絶対に大丈夫だと思います。私は「その手のりっちゃんが大好きだよ」って言いすぎてしまって、娘から「5本指だったら好きじゃないの?」って言われました(笑)。「違うよ、そういうことじゃなくて、手なんて何でもいいから好きってことだよ」って説明して。

アンナ:かわいい~! その質問、逆に困りますね(笑)。

浅原:まさかの難しい質問でした(笑)。

アンナ:「こう言われたらこう答える、ああ言われたらこっち」って、いっぱいシミュレーションしています。でも、そんな思い通りにはいかないと思うので、「まずはちゃんと強い気持ちで受け止めてあげないといけないね」って主人と話していて。でも、息子のあの手が今は本当に愛しいので、ちゃんとしっかりぶれのない言葉で伝えてあげられればと思います。

浅原:どうしてもダメだったら、泣いちゃってもいいと思いますよ。

アンナ:その時は連絡してもいいですか?(笑)

浅原:ぜひぜひ!