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障害を持つ子が周囲との違いに気付いたら…美馬アンナさんに先輩ママが助言

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部・佐藤 直子

手や指が欠損でもソフトボール「同じ状況の子どもたちに会えることが大事」

浅原:実は今日、福岡県に住む小学3年生のお母さんから写真とメッセージを預かっていまして。お子さんは左手全指欠損でソフトボールをしているんですよ。小さい頃から、鉄棒やブランコでも遊んでいたそうです。

アンナ:すご~い!

浅原:お母さんは「手に欠損があって野球やソフトボールをしている子は、きっと全国には少なからずいると思うのですが、直接出会う機会はなかなかありません」とおっしゃっています。例えば、左指が欠損しているので右手でバットを持っているそうなんですが、右打席と左打席でどちらがいいのか、いろいろ悩むことが多いそうです。息子さんは負けず嫌いで、後から入ってきた子に抜かされると、悔しくて泣くこともあったり。グローブは知り合いの方が既製品を解体して、特別なものを作ってくれたそうです。

アンナ:テレビのお仕事を通じて中学3年生の小川颯介くんという野球少年と知り合ったんですが、まさに小川くんと同じ。この4月から高校生になるんですけど、野球を続けると言っていました。何か情報交換ができるといいですよね。

浅原:先ほど美馬さんから「共感」というお話がありましたが、子どもたちも同じ状況の子どもたちに会えることが大事。手や指が欠損している野球仲間は絶対にいるはずだけど、どうやったら出会えるのか悩んでいるそうです。やっぱり片手で野球をする感覚は監督やコーチも分からないので、自分で試すしかなくて、悔しくて泣いちゃうこともあるみたいなんですね。もし先輩に出会えたらうれしいと思います!

アンナ:こういうお子さんが1人でもいるっていうことは、全国にはもっとたくさんいるはず。そういう子どもたちのつながりを作りたいですね。

浅原:出会ってくれたら、こっちまでうれしくなっちゃいますよね。

アンナ:特にこういうコロナの状況になってからは、人と人とのつながりを感じるようになりましたね。大事にしなきゃと思ったり、人生捨てたものじゃないと思ったり。

浅原:本当にいろいろな人に助けられています。1人で頑張りすぎないことは大事ですね。実は私、パンクしたことがあって。無理せず続けることが一番大事です。

アンナ:続けるって大変なこと。でも、続けるからこその出会いもあるので、自分の心がときめくことは、いろいろな人の手を借りながら、継続していきたいですよね。浅原さんとこうしてお話しできたのもご縁ですから、みんなで協力してやっていきましょう!

浅原:ぜひ!

◇浅原ゆき(あさはら・ゆき)
NPO法人「Hand&Foot」代表理事
2012年に右手の指が3本の娘「りっちゃん」を出産したことをきっかけにブログをスタート。全国にいる先天性四肢障害を持つ子どもの家族との交流をきっかけに、2013年に「Hand&Foot」を立ち上げた。2016年に絵本出版を目指してNPO法人化。現在では1000家族以上の会員とともに、どんな形の手足でもみんなが一緒に笑顔でいられる社会になるよう情報発信をするなど活動を続けている。
NPO法人「Hand&Foot」ウェブサイト:https://www.hand-and-foot.com

(Hint-Pot編集部・佐藤 直子)