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ジュースや水羊羹も美味 夏限定のレアな旬野菜「赤シソ」 農家が語る魅力とは
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こぼれ種から自生する赤シソは野性的な和製ハーブ
6月から7月にかけて、我が家の畑の一角では、毎年赤シソが知らぬ間に茎を伸ばし、赤い葉をわっさり茂らせます。梅干しの色付けやジュース作りのためにごそっと株ごと収穫しても、まだ新しい芽がそこらに顔を出しているところを見ると、赤シソの野性味あふれる強さを感じます。
さらに、そのまま赤シソの株を畑に置いておくと、8月以降には葉の付け根から伸びた“花穂ジソ”が花咲き始め、清楚な香りを畑で放ってくれます。花穂ジソは花の咲き始めが柔らかくおいしいので、花が咲き切る前に刺身のツマとして、また鶏肉やアジの南蛮漬けに薬味として添えるなどして我が家では味わっています。
砂糖と黒酢で作った赤シソジュースは、炭酸水や焼酎などで割って飲む他、最近では夏のスイーツ作りに活用しています。夏バテ予防に生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
【参考】
大原観光保勝会
https://kyoto-ohara-kankouhosyoukai.net/
【公式】汗見川情報サイト「ちっとええぜよ汗見川」|高知県本山町
https://asemikawa.com/category/food/
「地域特産野菜生産状況調査」(平成30年産、しそ)
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tokusan_yasai/(農林水産省ホームページ)
「新版 食材図典 生鮮食材篇」(監修:成瀬 宇平、発行:小学館)
「おくむら あやお ふるさとの伝承料理[6] じっくり漬ける 野菜と魚」(著者:奥村 彪夫、発行:農山漁村文化協会)
(こばやし なつみ)
こばやし なつみ
半農半フリーランスPRプランナー。2009年に大学卒業後、東京のPR会社に就職。PRプランナーとして勤務後、14年に独立。同年、茨城県・水戸の兼業農家へ嫁ぐ。16年9月に茨城県立農業大学校いばらき営農塾(野菜入門コース)を修了、同11月に第1子を出産。現在は少量多品種(年間約30~40種)の野菜を義両親と共に作り、販売する傍ら、平日は執筆、意識調査の設計・分析等の仕事もこなしている。