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世界文化遺産登録で注目される“新しい北海道” 「縄文遺跡群」の魅力に迫る
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土偶モチーフの土産やグルメが続々と
縄文ブームに沸く道内では地元を盛り上げるため、縄文人が食べていたとされるクルミを使ったグルメや、道内で唯一国宝指定されている「中空土偶」をモチーフにした新しい土産が誕生しています。
国宝「中空土偶(愛称:カックウ)」を常設展示している「函館市縄文文化交流センター」(函館市)のミュージアムショップや隣接する道の駅「縄文ロマン南かやべ」では、センターのキャラクター「どぐう館長」を用いたエコバッグ、カックウをデザインしたもなかやクッキーといったスイーツの他、マグネット、クリアファイルなどのアイテムが充実。函館市縄文文化交流センターの体験コーナーでは、滑石などを使った「縄文ペンダントづくり」や「組みひもアクセサリー」などを有料で楽しむことができます。
道の駅「縄文ロマン南かやべ」では、縄文時代から食べられていたクルミを練り込んだソフトクリームも販売。クルミのほのかな苦みが人気です。
世界文化遺産への登録を契機に、地元と一緒に縄文文化を盛り上げようと、北海道観光PRキャラクターの「キュンちゃん」が北の縄文バージョンになって登場。パンフレットなどで愛らしい姿を見せています。
縄文の暮らしを深く知ろうと、「北海道・北東北の縄文遺跡群を旅するガイド」(昭文社刊)など、北海道・北東北の縄文遺跡群をテーマにした書籍も増加。観光情報などを発信する「北海道観光振興機構」(札幌市中央区)でウェブサイト担当を務める林さんは「現地を訪問する前に、書籍などで事前学習するともっと旅を楽しめますよ」と提案してくれました。
さらに「遺跡は自然豊かな場所にあるところが多く、北海道にはオーベルジュ(宿泊施設を備えたレストラン)やゆっくりと滞在できる宿泊施設も増えています。有名な観光地ではない北海道の景色がそこにあるはず。次の北海道旅行はぜひ、縄文の遺跡に視野を広げて北海道を深く知る旅を体験してほしいですね」と呼びかけています。
各遺跡の公開期間やガイダンス施設、周辺場、北海道の観光情報などの詳細は、北海道観光振興機構の公式サイトで確認を。