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「すごい」はNG褒め言葉!? 育児ノイローゼ経験者の三つ子ママが推す「ずぼら力」とは

公開日:  /  更新日:

著者:倉野 武

子どものやる気を伸ばすスキルとしての「ほめ力」と「叱り力」

「私(保護者)」が主役の「私メッセージ」を発することが重要(写真はイメージ)【写真:写真AC】
「私(保護者)」が主役の「私メッセージ」を発することが重要(写真はイメージ)【写真:写真AC】

次は子どものやる気を伸ばすスキルとしての「ほめ力」と「叱り力」です。まずはポイントから確認しましょう。

○褒め方:結果に対する「偉いね」「すごいね」は子どもを伸ばすことにつながらないので禁句とし、そのプロセスにフォーカスすることを重視
○叱り方:「いつもゲームばかりして」などの「いつも」や、「だらしない」「ぐずぐず」といった言葉は“レッテル語”であり、子どものやる気を損ないかねない

その上で、最強の「褒め方」「叱り方」として、3つの法則を挙げます。

1. 「今・ここ」に変換した子どもの行動
表現はレッテル語などを省き、「今、ここで目に見える事実」のみに。例えば「勉強に集中しないで、漫画ばっかり読んで!」は「宿題を1ページやって、漫画を読んでいる」になる
2. 褒めたい・叱りたい理由
3. 私の気持ち

以上を踏まえると、「明日提出の宿題があると言っていたが、ゲームをしている」時の叱り方はこのようになります。

「宿題の時間にゲームをしているのを見ると(1)、宿題が終わらないんじゃないかって(2)、ママが焦っちゃうんだよね(3)」

褒め方と叱り方のいずれでも島谷さんが強調するのは、「あなた(子ども)」が主役ではなく、「私(保護者)」が主役の「私メッセージ」を発すること。叱り方では「ママ焦っちゃうんだよね」、褒め方では「ママ、うれしいよ」「パパ、助かったよ」などを例に挙げています。