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メーガン妃が「嫌われる理由」 ロイヤルのいない国に生まれたプリンセスの埋まらない溝

公開日:  /  更新日:

著者:森 昌利

メーガン妃【写真:Getty Images】
メーガン妃【写真:Getty Images】

メーガン妃は王室を「上品なセレブリティ」ととらえているのか

 年上、離婚歴あり、平民出身、しかも家族関係に大きな問題ありと、メーガン妃には、50年前ならそのうちのどれかひとつあるだけで王子のお妃候補から外れてしまう様々な減点ポイントがあるが、結局最大の難点は、彼女がアメリカ人であることではないだろうか。

 冒頭で挙げたテレビドラマ「ザ・クラウン」のワンシーン。つまり、ロイヤルが存在しない国で育てば、それは「空気感」も含めて全く知らない一種の文化の違い。英国の伝統、歴史、文化、美意識を遵守しつつ、その上で幸福な一家を築いて国民に模範を示さなければならない“ロイヤルの基本的な存在義務”が、理解しがたいともいえるだろう。

 王族を「上品なセレブリティ」くらいにとらえているのかもしれない。生まれ持っての公人としての義務と宿命の重さが全く実感できていないように思える。

 だからウィンブルドンで「プライベート」と言って写真撮影を拒否する一方、公金を240万ポンド(約3億2640万円)もつぎ込んで新居の改装工事を行ったりする。公の場では常に公人たる義務があるロイヤルだから、新居改築に国民の血税を使う権利があるのだ。すなわちプライベートはない。

 またニューヨークでセレブの友人達集めたベビーシャワーを開き、50万ドル(約5400万円)も散財。それだけならまだしも、ほぼ同時期に「貧困を撲滅しよう」とツイートする。

 さらにはプライベートジェット問題。途方もない資産を持つリッチな英国王室メンバーだから、金満な部分が表に出て世間の妬みを買うのは非常にまずい。チャールズ皇太子などは何年も着古したジャケットにパッチを当ててまでも着続ける。それが英国の「真の貴族」の振る舞いなのである。