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農家のおすすめはオクラと秋野菜の組み合わせ 温冷どちらでもおいしい秘伝レシピ2品

公開日:  /  更新日:

著者:こばやし なつみ

栗カボチャ×オクラ 2つの料理を組み合わせてもっとおいしく

 まずご紹介するのは、「栗カボチャの煮物×オクラのおかか和え」です。我が家の栗カボチャは夏に収穫したものを貯蔵して追熟させているので、これからさらにおいしくなります。栗カボチャは栗のような甘みとホクホクが特徴な上に、手の平サイズのため“食べきり”できるのが魅力の西洋カボチャです。

 今回は一口サイズに切って煮た栗カボチャに、おかかと調味料で和えたオクラを加えますが、どちらも別の料理として楽しめます。それぞれ冷蔵庫で3日はおいしく保存できますよ。食べきれなければ、どちらとも小分け冷凍してOK。味や食感が落ちにくい料理だと私は思います。

 食べたい時に組み合わせれば、色のコントラストも感じながらおいしく食べられるのもうれしいコンビです。ではまず、ベースになる「栗カボチャの煮物」からご紹介しましょう。

○栗カボチャの煮物

【材料】(2~3人分)
栗カボチャ 1個(500g前後)
A水     200mlほど(カボチャを入れた鍋にカボチャがひたひたになる量)
Aみりん   大さじ2
A砂糖    大さじ2
Bしょうゆ  大さじ2

1. 栗カボチャを丸のまま電子レンジで1~2分温める(600Wの場合)。カットしやすくなる上に煮えるのも早くなる
2. 温まった栗カボチャを半分に切り、スプーンで種ワタをくりぬいてから、さらに一口大のサイズに切る
3. カットした栗カボチャを、皮の面を下にして敷き詰める。同時にAを入れて中火にかける。沸騰してきたら、弱めの中火にして5分煮る
4. カボチャとAの調味料が馴染んできたら、Bのしょうゆを回し入れる。アルミホイルか落し蓋を上にかぶせて、まずは弱火で15分ほど煮る(カボチャのサイズにもよるため、火にかける時間は要調整)
5. 味見をして味が染み込んできたら完成


 次は「栗カボチャの煮物」と和える「オクラのおかか和え」です。オクラは丸のまま茹でてから、ヘタをカットしてそのまま薄くスライスしたものを使います。

○オクラのおかか和え
【材料】(作りやすい分量)
オクラ 5~6本
塩   小さじ1
A鰹節  適量
A市販のめんつゆか白だし 大さじ1~2(お好みで)

【作り方】
1.オクラを水洗いする。表面のうぶ毛を落とすイメージで2~3本のオクラ同士の表面を優しくこすり合わせるように洗うと簡単な下処理になる
2.沸騰したお湯に、塩を入れて、洗ったオクラを丸のまま入れて1分茹でる
3.茹で上がったらザルにあげる。ヘタを切り落とし、そのまま薄くスライスしてAを和えて完成。薄く細かく切るほど断面が増え、味のなじみが良い

※オクラの下処理は、日々の手荒れから塩に触れることを避けるため自己流です。しっかりうぶ毛を取りたい場合には塩でこすると良いでしょう。



○栗カボチャの煮物×オクラのおかか和え

ガラスの器だと涼しげな印象に【写真:こばやしなつみ】
ガラスの器だと涼しげな印象に【写真:こばやしなつみ】

 以上の2つを組み合わせると、最強のオクラ料理に。寒い日には電子レンジで温めて、暑い日には冷蔵庫から出してそのまま食卓へ。夏に疲れた今こそ、ちょっと組み合わせたい食材たちを使った一品になります。